レオが体調崩すなんて珍しい
水で治んのかわかんねえけど、とりあえず取ってこよう
だってこいつは違う棟に行ったはずだろ
ここにはいないはずじゃないか
それに、嫌な感じだ
逃げなければ
ここにいちゃいけない
こいつに捕まれば、死ぬ
頭では理解しているのに体が動かない
恐怖で凍りつく
もうやり直せない。未来はわかってるのに、いまさら過去に縋り付くほど落ちこぼれていない
着いていっちゃいけない
たとえ、それを聞けるとしても、それがそもそも嘘な場合だってある
信じるな
そんなの嘘に決まってる
知らない
こんなあなたの下の名前、見たことない
目がギラついてて、前傾姿勢で、下がったら終わりみたいな緊迫感
割り込んだら、その瞬間首と胴がなき別れになると肌で感じる
そうしてこうなった?
なんで?
あなたの下の名前がそう言った瞬間、二人の姿は消えた
いや。正確には二人を何か得体の知れない黒い球体が包み込んだ
レオに手首を掴まれた
引っ張られる
レオはなんでこの状況で、全てを理解したかのように動ける?
レオは何を知っている?
は?あんだけ突き放しておいて“守るため”?
何を言ってんだよ……
俺がどれだけの思いでお前を忘れようとしたと思ってる!?
守りたかったなら、俺の前からなんで消えた?













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。