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第5話

フィリックスXハン 🔞
2,725
2022/02/05 23:07
(ハンside)



「いや〜、今日も僕は頑張った!」






作業室でひとり
曲の制作に奮闘していた自分に
賞賛の言葉を送る







当然その言葉には
返答する者はいない








「もうこんな時間、か
 あいつは今どこにいるんだろ…」






あいつ
…なんてちょっと突き放したような呼び方
でも僕たちの関係は
決して冷たいものではない







伸びを軽くしてから
電話をかける









「フィリックス」







--------------------


「お、リクス!おつかれ〜!」


「ん、お疲れ様」







作業室を出てすぐのフリースペースで待ち合わせた僕らは
軽い夕食を食べるために
食堂に向かった







「今日もこんな時間まで作業してたんだ?
 あんまり無理しちゃダメだよ」



フィリックスの低い声が
僕を心配しているせいか
少し不安げに聞こえる




「んー、でも今いい感じなんだよ
 大丈夫だから心配しないで
 …でも、心配してくれるのは嬉しいけど」





そう僕が言うと
フィリックスはにこやかになった



「そっか
 とりあえず、何か食べよう?
 軽く食事するつもりだったけど俺なんか今
 すごいお腹空いてる」


「フィリックスはあんま浮腫まないし、この時
 間に食べても問題なし!」


「あはは、ハンは浮腫みやすいからね〜」





フィリックスは僕の頬を軽くつつく
小さな歯を見せながら
明るく照らすような笑顔で


























「「いただきます」」





2人で仲良く揃えて言う


僕もお腹が空いていたので
もう浮腫むのはしょうがないと割り切って
まずは自身の食欲を満たすことにした





余程お腹が空いていたのか
フィリックスは今のところ言葉を発さず
黙々と食べる











そういえば
どこかの漫画で読んだっけ?





“食べ方で
相手の夜の事情がわかる”












ほんとかなぁ







そしたら
今目の前にいるこの男は
どうだろうか









僕は食べていた手を止め
フィリックスを見つめる









食べる様子は
かなり豪快だ
繊細な出立ちではあるが
その奥に潜む男らしさが垣間見える







「…ハン、そんな見られると照れる」






フィリックスはついに口を開く
僕は長いこと
見つめすぎていたようだ





「ごめんごめん、よく食べるなって思って」


「なんか、別のことも考えてた?」







そう問いかけられ
少し動揺する



「別のことって?」


「うーん、なんだろね」









フィリックスが
大きな瞳で
動揺した僕を捉える
彼は何か
感じ取ったのだろうか








「え、正直に言ってもいいの?」


「なんだよ
 逆に気になるなぁ」





まぁ
今更フィリックスに隠すことでもない
僕らは
なんでも知ってる関係だから









「どっかで見たんだよ
 食事してる時の様子で、相手の夜の事情が
 わかるってやつ」





フィリックスは
僕を見たまま固まった
そして笑い出す



「それで俺を見てたの」


「うん、あながち間違ってはないなって」


「ふーん…どんな感じ?俺は」


「どっちの話のことかな
 食事か、それとも…」


「どっちのって、そんなの」







フィリックスは
怪しく目をギラつかせて言う






「夜の事情の方、だけど?」




--------------------


「フィリックス、今日はどうする?」







僕らは宿舎ではなく
ホテルの部屋に着き
僕からそう問いかける






「どうしてほしい?」


「ってことは…僕が下ってことね」


「そういうこと」











フィリックスが僕の首に
腕をまわす
細いけど
程よく筋肉のついた腕だ




そしてしばらく目を合わせて
フィリックスから
僕をリードする合図として
唇にキスを落とされる





ちゅ、と軽く音がして
またしばらく目を合わせる




今日のフィリックスは
いつにも増して積極的だが
それを完全に表には出さず
内に秘めているようだ






「俺あんまり優しくできないかも」


「愛のある激しさでよろしく」


「ふふ、愛がなかったら良くないね」






笑いはしたが
その目は怪しく光を放つかのようだった
僕も段々と
興奮の導火線に火がつくような
そんな感情にさせられた








「じゃあ、始めよ」









フィリックスの舌が
僕の口腔に入ってくる
ねっとり絡みつくキスをいきなりされても
僕は嬉しくて
それに応えるように
僕の舌も動かす




「んん、あ…んっジュルジュル//」


「かわいい声…」







フィリックスはそう呟き
またさらに熱くなった舌で
深いキスを再開させる











からだにも
熱が籠もっていく
同時に
力も抜けていく感覚が僕を襲う






「リクス//…立ってんのしんどい」


「もちろん、続きはベッドでね」






ベッドが2人の重みで沈む
僕の左手首を掴み
跨がって
もう片方の手で服の上を指先でなぞっていく





なぜ彼はこんなにも
落ち着きかえったように見せるのか
僕にはわからなかったが
そんな僕の心を読んだのか





「俺は、じっくりと味わうのも忘れないよ」



そう言って
僕の突起の辺りを撫でていく




「んっ、…今日は我慢できないんじゃなかった
 んだ?」


「我慢はしないけど、ただ一方的なのは俺の
 考えに反するからね
 味わい尽くすのは絶対忘れないし、それが本
 能かもしれない」







突起を優しく撫でられ続け
僕はフィリックスとは反対に
落ち着きがなくなってくる




「ハン、こっちは?」




フィリックスの指は
下へ下へと下がっていき
やがて欲の溜まるソコに辿り着く





「僕は、もう早くして欲しいんだけどな」


「そうみたいだね」






僕のベルトを
これまたゆっくりと外し
ズボンと同時に
下着も下ろす




僕のそれは
興奮で大きくなったというのは
もう言うほどのことでもなかった






「後ろ濡れてるけど?」


「だめ?」


「いや、むしろ嬉しいね」







今度は僕の後ろに
指をあてがう
触られた感触で
相当濡れていたのがようやくわかるほどだった






ちゅぷ、と音がして
指が動いていく







1本の指ではもどかしく
腰が勝手に動いてしまった




「ちょっと、んんっ…//
 もっと…あっ」


「ハン、はっきり言わないと」





指を動かしながら
フィリックスがそう指示する







そんなの
僕がはっきり言わなくてもわかるはずだが
言わせたいのだろう






「指っ…増やして」





短く言い放つと
動く指が増えるのがすぐわかった


しかし
先程よりも
僕はもどかしさでいっぱいになり
目をぎゅっと瞑った








口からはこんな言葉が出た





「フィリックスのっ//はやくちょうだい…//」













気付くとすでに
フィリックスも下半身を露わにしていた
彼はモノを僕の内腿に擦り付ける







「俺のもこんなになっちゃった
 ハンのここに挿れたくてたまんない」






指は動かしたまま
その低い声で
吐息混じりに呟く



そして僕の膝裏に手を入れ
体勢を整えてから
質量を増したモノを挿れられた







重量感と
少しの苦しさが
僕のからだにじわじわ伝わる






「ああっ…///おっきい…」


「はは、すごいねハン
 もうこんなはいった」





見るとフィリックスのモノが
かなり僕のナカにあることがわかった
その光景にも
目が眩みそうだ







「ちょっと激しくしよっか」






すると
今までのゆっくりした動きから一転
深く激しい腰の動きで
僕のからだが悲鳴をあげるように思えた





「っっっっ…..////
 はあっっ////リク、ス…っっんあ、あ♡」


「もっと欲しいでしょ?//」






髪を掻き上げて
にっこり笑って
激しい断続的な動きで
僕のナカを押し広げるようにする






「ん"あっ、待って///あ"っ//////」


「ふふ、いいねその声も///
 もっと…ん、ほら、喘いでよ//♡」


「っっっあ////…はあ、ああ"//、んっ///
 気持ちいぃ"…////♡」


「最高っ….////
 飛びそうでしょ?///」


「あ"あ"っ////んっ、あ/////♡
 奥っ…////やばいっ////ぐりぐりっ….しちゃ//」













突き上げられて
限界を迎えようとする僕に
容赦なく動くフィリックス







奥を攻め続けるその様子は
他の誰でも見ることはできない



僕だけが
見れるんだ










「やばぁ/////むりっ….もうっっ////
 あ"っっ/////////うあっ///♡」


「俺…も/////イキそっっ….///んっ///♡」








次第に大きくなる声と
肌が打ち付けられあう音











喘ぎ声は
頭の中で響く


フィリックスの呻くような声も
全てが
響く
















「ナカっ/////出すよっっ//////♡」





その声は
大層喜びに満ちていた





フィリックスから出された欲は
僕のナカに余すことはなかっただろう
























「俺たち最高だと思わない?」


「うん、みんな認めざるを得ないよ」










笑い合って
ぽつりぽつりと言葉を交わし











僕らを眠りに誘う夜が
また1つ
終わろうとする




























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