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第10話

9. 甘い言葉に誘われて
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2026/07/18 06:00 更新



壬氏様が緑青館の妓女を呼んで宴をして帰ってきた


水晶宮へ来て私を呼んだ壬氏様はたいそう喜んでいる様子だった
壬氏
薬屋を呼び戻したぞ!
あなた
え!!ほんとですか!!


思わず壬氏様とハイタッチをしてしまった
あなた
わっ、す、すみません侍女の身なのに
壬氏
いや、構わない。天文屋は少々事情が違うからな


結局、猫猫は外廷勤めで会えない日も多いけれど


後宮に入っては行けない訳でもないみたいでたまにコソッと会いに来てくれる


そんな猫猫がまた厄介事に巻き込まれたらしい
猫猫
新しい淑妃しゅくひについて、なんか知ってたりする?
あなた
淑妃?楼蘭ロウラン妃のこと?
猫猫
そうそう、実は妃教育を頼まれてさ

後宮内の建物の外れにある小さな森の木陰で足元の草をいじりながら不満げに猫猫は言った
あなた
ああ、そういえば梨花様がなんか言ってた気がする
猫猫
さすがに2人の妃に頼まれたら断れないから


はぁ、とため息をついた
猫猫
でも楼蘭妃の好みが全然分からないんだよね
あなた
楼蘭妃の機嫌をそこねないか不安なのね


確かに新しく入った楼蘭妃は


流行に敏感で化粧も服もころころ変わる

侍女もそっくりだ


"私と言えばこれ"という様な、見分けが付きやすいような

そういうものが微塵みじんもない

猫猫
私が用意できるのは花街で教えてもらったものくらいだし
あなた
つまり里樹リーシュ妃くらいの歳向けではないのね
あなた
最初に私が試しで聞いてみようか?
猫猫
それはいいかも


そう言うと猫猫はさらに奥の人気のない場所へ私を連れていった


ふところから1冊の本を取り出す
あなた
あれ、もう準備してあるの?
猫猫
いや、まだ1冊だけ。お試し用だよ
これでよければこのまま増やそうと思ってる
あなた
よし、任せて!


猫猫は腕まくりをするとえっへんと言わんばかりの立ち振る舞いをして話し始めた
猫猫
妃たるものまずは帝の目をかねばならないのです
猫猫
帝がねやに訪れた際、まずは(自主規制)の(自主規制)を(自主規制)します
あなた
?????
猫猫
そして(自主規制)が(自主規制)したとこで(自主規制)を(自主規制)して(自主規制)します
猫猫
それで…


到底聞かせられない言葉祭りのあと、ケロッとした顔で猫猫はどうだったと聞いてきた
猫猫
…あなたの下の名前、大丈夫?
あなた
猫猫…
あなた
これはだめ!!
あなた
さすがに妃の為とはいえ過激すぎるから私が書き換えます
あなた
さすがに全部は変えないけどあまりにも妓女すぎるところは変えます!!
猫猫
ええ、そんなやばい?


やばい、猫猫通常の感覚が無くなってる


結果、猫猫の(私の書き換えた)書物は大好評だったみたいで

なんとかなったみたい
あなた
…そんなに気になるんですか
壬氏
薬屋はひとつも教えてくれなかったんだ
あなた
一応、私の修正付きですけどねあれ
壬氏
妃達は顔が真っ赤だったがあれでも修正しているのか
あなた
ええ、修正前の聞きますか?
壬氏
あ、ああ


壬氏様はたまに水晶宮の隅にいる

その時は私とこうやって情報交換をするのだ
あなた
(自主規制)を(自主規制)して…
壬氏
な!!?
あなた
あはは!猫猫が教えてくれたんですよ
あなた
猫猫はこの術をしてくれるかもですよね♩
壬氏
…あのなあ!

もう少し立場をわきまえろ!と怒ってくる壬氏様に対して笑いながら水晶宮へと逃げた


彼女達はまだ知らない

ふたりが血が繋がってる・ ・ ・ ・ ・ ・ ・親戚であるということを
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