第13話

夜闇の密会
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2022/07/03 02:46 更新
あなたがドラコを助け、フラーの妹も救い、最終的にそこに居た全員にドラコとのキスを見られた第二課題の後、あなたは医務室へと運ばれた。

念の為、1日の療養を強いられたのだ。

夜になって月光が輝き始めた頃、病室にハリーが入って来る。

あなたは読んでいた本を置いて、ハリーの方へ視線を向けた。


ハリー「これ、フラーから。妹を救ってくれたお礼だって」

あなた「チョコレート?わざわざ良いのに」

ハリー「あなたが医務室に運ばれた後、マルフォイの奴みんなに囲まれてたよ(笑)」

あなた「あのキスで?ホグワーツでは珍しい事なの?」

ハリー「あんま恋人以外はしないんじゃないかな」


その返答に少しだけ目を見開いた後、あなたは本をパタンと閉じた。

その本には『ニュート・スキャマンダー著書』と書かれていた。


ハリー「ニュート・スキャマンダー?」

あなた「魔法生物についての本よ。わたしのお母さんが大ファンだったの」

ハリー「だからあなたも魔法生物とかに詳しいんだね」

あなた「あの子達は凄く繊細だから。大切にしたくなるのよ」


そこに1つの燭台を持ったマダム・ポンフリーが入って来る。

ハリーとあなたの姿を見ると、目を丸くさせた。


ポンフリー「Mr.ポッター、病人に無理をさせないでくださいね」

ハリー「そんな、無理だなんて…」

ポンフリー「Ms.椿は絶対安静です」


そうして半ば強引に追い出されるハリーに、あなたは申し訳なさそうな笑みを浮かべて、手を振った。

それから数分後、マダム・ポンフリーの灯していた蝋燭の火が消えたのを確認すると、あなたは杖を素早く振る。

すると途端に現れるドラコ。


あなた「同化魔法を使うほど、わたしの容態が心配なの?」

ドラコ「そういう訳じゃ…」

あなた「それと、あのキスはどういう意味?」

ドラコ「…」

あなた「もし遊びや同情なら、今からでも唇を拭うけれど」

ドラコ「安心したんだ。君が無事に戻って来て」


そう言うドラコの瞳は、恥ずかしげに小刻みに震えていた。

それを見たあなたは優しく微笑む。


あなた「Pourquoi te sens-tu si adorable ?」(どうしてこんなに愛おしく感じるのかしらね)

ドラコ「何だ?」

あなた「いいえ」


そうしてあなたがドラコの額にキスをする。

ドラコの表情は、夜闇の中でも分かるくらい紅潮していた。

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