総司 、ほんとに優勝できるんかな 。
あの事 、ちゃんと伝えてくれるんやろか ……
そこからは警察の人が到着して事情聴取などが始まった 。
私は何も分からないので 、端で見ているだけなのだが 。
するといつの間にか近くにいたはずの総司がいなくなっていて 、トイレの方から声がした 。
私も様子を見に行こうとすると 、総司が竹刀を持っていない方の手で私の前に出し制した 。
そう言われた私は 、大人しく元の位置に戻って待つことにした 。
頭の中は準決勝のことでいっぱいで 、会話はあまり入ってこなかった 。
そう言う警察の人の声は 、ぼうっとしていた私の耳に響いた 。
動揺している私の前で 、走っていく警察官を止めたのは服部君だった 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。