雛鳥を助けていたら遅くなってしまった、これは事実だ。
ボコッ ガコッ
父さんは僕を殴って蹴った
時差が起きているかのように痛みが出る
部屋に入り、膝から崩れ落ちる
重い足を動かし、椅子に座る
百点の答案用紙をグシャとし、ボーッとする
気づけば深夜0時を回っていた、ボーッとして時間なんかみてなかった
ベッドに倒れるように横になった
そう一言呟いて、深い眠りについた
チュンチュンッ
ピリリリ⏰
怠い体を起こし、学校の準備をする
行く途中、雛鳥がいたところをみてみた
元気でやっているのか、心配になったけれど
なんとか学校に辿り着いた
ガラッ
バシャッ水
上から水の入ったバケツが落ちてきた
一日の始まりがこれか。
今日も、嫌な一日が始まると思うと泣きたくなる
次の授業の準備をしようと机の中に手を入れた
ガラスの破片だ、深くまで刺さっていて血が出ていた
もぶがガラスの刺さってない方の手に刃を刺そうとしてきた
ガンッ(殴)
あぁ、なんて愚かなんだろう。
同級生も先生も見て見ぬふりして、
誰も助けてくれない
ずっと、ひとりぼっちだ。
小学の時は仲良く生活していたのに
中学で、こんなに変わるものだろうか
"仲間"だったのに、
そうか、"仲間"など呆気なく無くなるものなのか
こうして学校が終わったというのに。
雛鳥がいた所に謎の道があった
僕は引き寄せられるように足を踏み入れた
心の奥底で行かなければいけない様な気がした
知らない所へ行ってはいけないと言われるがそんなことお構い無しに
すごく大きい館があった。
近くでみたいと思い、中へ入った
突然、穏やかで優しそうな声が聞こえた
ぎこちない言い方しちゃったかな
初めて名前を褒められた、ウレシイ?
この人と、話すの楽しい。
ひとらんさんが嬉しそうに館の方へ歩いていく
僕も後を着いていく
この行動が後に大きな影響を及ぼすとは、誰も考えなかっただろう












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。