あの日も雨が降っていた。
いつも通りの帰り道。青い紫陽花が綺麗だったのを覚えてる。
そんな梅雨の日に君と出会った。
学校からの帰り道。
人気の無い道路で横たわっている男がいた。
「酔っ払いかよ、、」
俺は嫌な顔をして、冷たい目で男を見る。
あれ、?意外と若い?
よく見ると俺と同じ制服を着ている。高校生かだったみたい。そして男は何より小柄だった。
とにかく危ないので、声を掛けてみる
「あの、、、」
『うるせえ。ほっとけ』
帰ってきたのは冷たい言葉だった。
でも男はずぶ濡れで、震えてる。ほっとく事なんてできなくて、男に傘を渡す。
「○○高校の人ですよね?俺2年3組ルイスジェシ
ーです。傘渡しとくので明日返してください。」
『、、、勝手にしろ、』
俺は傘を渡し小走りで家に向かった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。