第41話

⚽︰38
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2024/01/27 12:00 更新
放課後の屋上は誰も居ない。
少し寒いが話をするにはうってつけの場所だ。








一方的にここに呼び出すLINEを凛に送っておいた。








凛が来る保証は無いけど、来なかったら凛の家の目の前で大声で話してやるだけだ。








建て付けの悪いドアが開く音がした。








『来てくれたんだ、凛』








凛「お前、来なかったら家の前で大声出すつもりだったろ」








『良くお分かりで』








凛「こんな所に、呼び出して何?」








『僕と凛の事って言ったら分かる?』








凛は息を飲むだけで返事はしない。
これは肯定の仕草だ。








『僕はさ、凛に守られるだけで居たい訳じゃ無い』








そしたら必死にボールを追いかけていた頃を否定する気がするから。








『凛と離れたい訳じゃ無い』








一度離れる覚悟をしたけど、再開したらどうしても凛の姿を追ってしまった
から。








『僕は凛と尊敬して尊敬される、守って守られる関係で居たい』








ずっと避けてきた言葉。

けど、ずっと言いたかった言葉。

やっとちゃんと言えた。








凛はずっと下を向いている。








凛「それって俺らが番じゃ成立しないのか?」








『きっとするよ』








凛「なら、なんでお前は…
あなたは俺を避けてたんだよ」








あの頃は僕は僕に価値があると思ってなかった。

“大切な仲間”であった凛を失いたくなかった。

簡単に捨てられてしまうと思ってたから。








『やっと自信が持てたんだ。
凛と向き合う為の』








その一言に全て詰め込むように感情を込めた言葉。

これで全て伝わるくらい凛は僕を理解していてくれたんだ。








『ねぇ、凛。

僕と尊敬して尊敬される、守って守られる、そんな番になってくれますか?』








凛「当たり前だろ」








凛は中学の頃と同じ笑みを浮かべてくれた。

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