第49話

第44話
330
2026/01/19 11:15 更新


















 ビルからビルへ飛び移りながら移動する。


 程よい風が心地良く、

 着地する時にふわりとスカートが膨らむのが

 何だか楽しい。












一ノ瀬四季
一ノ瀬四季
この調子ならすぐ着くよな!


無陀野無人
無陀野無人
……


(なまえ)
あなた
( ん、…無人くんも気付いたか〜…… )







 一ノ瀬くんがそういった矢先、

 少し遠くだが後方に

 桃の気配があることに気付いた。


 動くなら私か無人くんか…







(なまえ)
あなた
…ちょっと行って来―

無陀野無人
無陀野無人
いや、俺が行く。
(なまえ)
あなた

無陀野無人
無陀野無人
皇后崎、四季
あなたの下の名前と先に行っていろ
無陀野無人
無陀野無人
招かざる客、そうだろ?
そっちは任せる










 無人くんはそういうなり、

 その桃を追いかけに行ってしまった。
 先越された〜……









(なまえ)
あなた
 え〜〜… 

一ノ瀬四季
一ノ瀬四季
行っちゃったよ…

(なまえ)
あなた
まぁ気にせず行こう、無人くんだしねっ








 柵に手をついてビルから飛び降りる2人に続いて、

 私もすぐに飛び降りた。









(なまえ)
あなた
後どの位で着く?

皇后崎迅
皇后崎迅
もう着く

皇后崎迅
皇后崎迅
ここを曲がれば―











 しかしそこにあったのは____







 炎に包まれている病院だった。








(なまえ)
あなた
っ !! 

一ノ瀬四季
一ノ瀬四季
燃えてんぞ!?

(なまえ)
あなた
…相手は相当な下衆って訳ね…













淀川真澄
淀川真澄
半グレといえど
一般人巻き込む事は練馬の桃はやらねぇ
淀川真澄
淀川真澄
となると別の桃が関与してる
可能性がある









 水をかけられた痕跡はあっても

 罠は仕掛けられていないという不自然さ


 流石にそこまで考えられないほど

 相手も馬鹿じゃない


 時間が足りなかった?










無陀野無人
無陀野無人
拉致した奴が
人質をとっている…か








 人質は傷を付けてしまっては使えない

 こんな所に居ていい筈が無い



 轢かれていたのは確か姉の方、

 妹がこんな時間に見舞いには来てない、としたら




 ……まず燃やす必要なんてないでしょ

 そこまでするメリットは?




 燃え方的にさっきついたばかり

 私達が動き出してから?




 それってこっちの動きバレて―










一ノ瀬四季
一ノ瀬四季
おい馬鹿!
何処行くんだ!









 最悪の想定を頭に駆け巡らせていると、


 皇后崎くんと一ノ瀬くんが

 病院に向かって走り出すのが視界の端に映った。









(なまえ)
あなた
やっぱこうなるかっ、
戻って来な2人共!!
(なまえ)
あなた
あーもう……
(なまえ)
あなた
副担失格?ウケないウケない ( 苦笑 








 2人に続いて中に入ろうとも思ったが、

 あの子達なら大丈夫だと自分に言い聞かせる。


 こんな所で血を使う訳にもいかない、

 あっちは任せて私にできることをする


 自慢の生徒達だ、安心して任せなきゃ










(なまえ)
あなた
( …少しでも遅かったら
私が無理矢理にでも連れ出す、
あの子達も軟じゃない
)
(なまえ)
あなた
……じゃあまぁ…



(なまえ)
あなた
少し話さない?放火魔さん。









 自らの怒りを悟らせないように抑えながら、

 野次馬が声をあげる度に震えるその肩に
 手を置いた。














難しい!うわー!!!








プリ小説オーディオドラマ