教室の隅の席でうつ伏しながら教室を眺める。
普段と変わらない景色。
陽キャの男子が笑いながら話していて、
陰キャの女子が難しそうな本を読んでいる。
最愛の人が教室の扉の近くで後輩と話しているところを
目で追いかける。
急に教室の景色が最愛の人の顔で埋まる。
いたずらっ子のように笑いながら、
頬をツンツンしてくる。
そんなに面白いのか、余計に笑い始めた。
陽キャの癖に、陰キャの俺に構うだなんて。
手を出してツンツンしてくる手を止めると
最愛の人はふにゃっ、と笑ったのと同時に、
少し驚いたような感じでほおを赤らめていた。
そんな顔に少しグッとくる。
急に何を言うかと思えば、
あまりにも男の子らしい言葉だった。
その言葉を俺に使うのかが、
意味わからないところなのだが。
少し青い顔をしているのが自分でもわかる。
最愛の人は面白おかしそうに笑っている。
こんな日常の時間が本当に幸せで
こんな日常のやり取りが本当に幸せで。
ずっとずっとこの時間が続けば良い。
そんなことをずっと考えている。
脳みそ詰まってなかったらこんな幸せ感じてない。
なんて考えながら少し笑う。
こんなこと言ったら最愛の人は調子に乗って
色々な人のところに言いに行くのだろう。
だから、こんなこと絶対に言えないけど。
時計を指さして言う。
最愛の人は少し慌てた様子で
自分の席へ戻って行った。







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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!