るぅとくんが死んだ。
これで残りは僕と、さとみくんとなーくんだけ。
はじめなんか嘘だと思ってたのに!
あったな。そんな事。
僕が街にいて、なんか警察に捕まって死刑にされた事。
どうして僕は
死んだのにちゃんと死んだのに、
僕は今もこうして生きている。
椅子の冷たさ、仲間が死んだ時の恐怖、ドアが閉まった時の音…
全部感じた。
だけど、僕はもう死んじゃっている。
だから生きているなんてあり得ない。
さとみくんが立った。
その瞬間、ドアが壊れる音がした。廊下側から。
出てきたのは、
僕も目を疑った。
そこにはあった時とは大きく変わった、仲間がいた。
爪が鋭くて、片目の色が違う。
黒いような赤いような。
それに、牙があった。鋭くて、怖くて、でも、
苦しんでいるジェルくんを見たら悲しくて嫌でも泣きたくなる。
あったときに人狼だって言われても実感が湧かなかったけれど、
今の姿を見れば納得できる。
どうして人狼が恐れられていたのか。
狂暴化って何か。
僕の声はジェルくんに届いてないと思うと、足が震えて立てなく…なりそう。
ジェルくんが爪で攻撃をし、さとみくんがギリギリのところを助けてくれた。
なーくんが涙を浮かべた。
そう言ってなーくんは走ってジェルくんのところへ距離を縮めた。
さとみくんが僕の手を引いて廊下の方へ走った。
多分あれ以上見ていたら、僕は何も出来なかった気がする。
喉が痛い。息が履けない。喉のあたりに何かが来た。
気持ち悪くて、僕は両手で口を塞いだ。
その途中、鈍い音がした。
莉犬くんが死んだときみたいな液体が溢れる音。
るぅとくんが死んだときみたいな呻き声。
僕は耐えきれず、履いた。
呼吸が落ち着いたときにさとみくんが話した。
さとみくんが安心したように笑った。
僕はこういう性格だったのかな。
僕はジェルくんの方へ走った。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。