神崎side
今日はダンスの確認
めめはカナダだから
今は9人
9人用のフォーメーションを確認する日
岩本くんが前に立つ
岩本「一回位置確認する」
岩本「目黒のとこ空けたままで」
阿部「了解」
佐久間「ここ結構広いね」
深澤「目黒いないと変な感じ」
ラウール「確かに」
岩本「とりあえず通す」
身体が少し重い
昨日、あんまり寝てないんだよね
嫌な夢見たから。
「Snow Manに合わない」
「なんでいるの?」
「浮いてる」
そんな言葉が頭から離れない
夢だって分かってるのに、
残ってる。
曲が止まる
岩本「そこズレてる」
岩本「ラウールもう少し前」
ラウール「了解」
位置を直す
もう一回立つ
岩本「じゃあ」
岩本「もう一回いくよ」
ラウール「……あなたの下の名前(漢字)?」
神崎「大丈夫」
自分でも分かる
絶対顔色悪い
でも止めたくない
音が流れる
移動しようとした
その瞬間
視界が揺れた
……あれ
足が変かも
やばい、
次の瞬間
───冷たい。
向井「え!?」
向井「あなたの下の名前(漢字)!?」
ラウール「あなたの下の名前(漢字)!」
声が遠い
体が動かない
視界が暗くなった。
ごめんね、
そのまま意識が落ちた
⸻
暗い
どこか分からない
声だけ聞こえる
「Snow Manにいんの邪魔」
「なんでいるの?」
「浮いてるよね」
神崎「……」
声が増える
「正直違和感ある」
「なんでSnow Manなんだろ」
胸がぎゅっとなる
神崎「……違う」
でも、声は止まらない
「いなくても変わらない」
「別に必要なくない?」
神崎「やめろ」
神崎「……やめろって」
頭の中で同じ言葉がぐるぐる回る
Snow Man
Snow Man
Snow Man
もし本当だったら
もしメンバーも
心の中でそう思ってたら
胸が一気に締めつけられる
呼吸がうまくできない
苦しい、
もうやめてよ、
神崎「違う!」
神崎「やめろって!」
神崎「……ちが、」
視界が急に明るくなる
神崎「うわぁ!?」
体が跳ねる
息も荒いし心臓もうるさい
目の前にメンバーがいる、
向井「うわ!?」
向井「びっくりした!」
ラウール「あなたの下の名前(漢字)!」
神崎「……なんで」
向井「なんでちゃう!」
向井「倒れたんやって!」
神崎「……え?」
阿部「30分くらい寝てたよ」
30分…
夢、だったのか
でも頭から離れない
胸がざわざわする
ラウール「あなたの下の名前(漢字)、ほんとに大丈夫?」
本当なの……?
怖いけど、聞く、ね
神崎「……」
神崎「ねぇ」
神崎「俺のこと嫌いになった?」
向井「え?」
神崎「俺いらない?」
神崎「Snow Manに」
神崎「俺いなくてもいい?」
ラウール「え、ちょっと待って」
渡辺「は?」
深澤「何言ってんの」
一気に安心して、気持ちが溢れ出そうだった。
神崎「やっぱ、なんでもない…ごめん」
ラウール「なんでもなくない」
ラウール「そんなこと思うわけないじゃん」
向井「ほんまそれ何言ってんの」
渡辺「いらないわけないだろ」
深澤「急にどうしたの」
阿部「何かあった?」
宮舘「そういうこと言わないで」
岩本「あなたの下の名前(漢字)、そんなこと思ってない」
神崎「……ごめん」
佐久間「むしろあなたの下の名前(漢字)がいなくなったら俺ら終わりだわ」
渡辺「……お前さ一人で抱えるタイプだろ」
神崎「……」
渡辺「違う?」
神崎「……違わない」
神崎「……ごめん」
ごめん。ほんとごめん無理だ、
向井「あなたの下の名前(漢字)?どこ行くん?」
神崎「ちょっと外行く」
ラウール「え?」
神崎「すぐ戻るから」
そのままドアの方へ歩く
向井「あなたの下の名前(漢字)」
ラウール「待って」
ごめんね。ほんと、
今は、無理だ、












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。