第41話

番外8
1,525
2025/09/30 01:05 更新
カフェ出会いif
カートマックス目線?
カート
あーーだる
マックス
ほぼツーオペで放置とか、人使い荒いよねこのカフェ
ま、人とも思ってないだろうけど笑。
マックスの嘲笑するような声は、カフェの雑音に紛れていった。
ネオ町田にあるごく普通のカフェ。立地が良くて、メニューが可愛いのも多くて、テイクアウトもやってる。
そして学校が近いのもあってか、15時を過ぎたこの時間帯は制服を着た子がちらほらと見える。
マックス
カート君シフト何時まで?
カート
19時
マックス
一緒、…今日何人くらい接客した?
カート
知らん、めっちゃ
マックス
何人にお礼言われたー?
カート
0
マックス
ハハ、一緒〜…
ここに就いて約1年。お互い出会って早何年。毎回こんな会話しかしてない。
カウンターで何回商品を渡そうがテーブルに何回提供に行こうが、会釈もしくは目が合って無言が大半。
カート
数えるだけ無駄だべ
マックス
でも今日こそはって思わない?
カート
お前健気だね
マックス
カート捻くれてるもんね
カート
うるさ、
カート、マックスがこの体になって便利だと思うのは、こうして堂々と話してても周りからは一切バレないところだ。

口が動くわけでもないので、小声で話せば誰も気づかないし、気にしない。
悪く言えば人らしくない。だからこそ、2人がどんなに明るく接客をしようが周りは無関心なんだろう。

このまま早く上がり時間まで来ないかと思うが、お構い無しに入口で来店音が鳴る。
カート
いらっしゃいませー
マックス
いらっしゃいませー
2人が入口に目線をやれば、入ってきたのは学生の女子グループだった。

スカートが短くて、髪が明るくて。そんで若さ特有のテンションの高さ。
怖いもの無しのJKブランドで生きてる彼女たちは、2人の苦手対象でしか無かった。
カート
マックス接客行って、俺キッチン行きたい
マックス
嫌だよ、カートが対応してよ
カート
じゃんけん
マックス
よし、勝った方がキッチンね
じゃ、最初はグー。マックスが出したグーの向かいには、カートの手がパーになって出されている。。
じゃんけんパーしやがったようで。
カート
はい俺の勝ち、キッチン行くわー
マックス
は?!ズルなんですけど!ちょ、カート!
止める間もなくカートはキッチンへ逃げていったし、注文口からも呼び出しベルがなった為マックスは泣く泣くホールへと回った。
モブ子
ねぇ、ちゅーもーん。遅いんですけど
マックス
申し訳ございませんー。ご注文はお決まりですかー?
モブ花
んとぉ、このモカフラッペとー、あそこのチョコドーナツに〜、
モブ美
え!ねね、このイチゴパフェ食べた〜い!
4人組のうち3人はもう決めたようでこうやって長々とメニューを読み上げている。
マックス
…ご注文は以上でよろしいですか?
モブ子
え、うん。んねー!あなたの下の名前選べたぁ??
(なまえ)
あなた
まだ!まだもうちょっと迷ってる!
モブ美
りょ〜笑うちら先席取っとくからゆっくり決めな〜
そう言って彼女たちはお礼も言わずさっさと席へ向かっていった。
まあまだ選んでる子にああ言えるあたり、別に悪い子達じゃ無いのは分かってるけど。
マックス
なーんか、ナチュラルに差別されてるよねぇ…
マックスはカウンターに置かれたメニュー文字の羅列を見てはため息がでた。
(なまえ)
あなた
あの、すみません
マックス
え、あ、失礼しました。ご注文お決まりですか?
(なまえ)
あなた
はい!っと、チョコキャラメルフラッペと、抹茶ワッフルで!
マックス
はい、フラッペカスタムされますかー?
(なまえ)
あなた
!します!えーっと、あ!上から追いキャラメルしたい
それゲロ甘にならない?大丈夫?
マックスの心配をよそに女の子は甘味を追加していく。
(なまえ)
あなた
…以上でお願いします!
マックス
かしこまりました、こちらお釣りですー。
(なまえ)
あなた
はーい、ありがとうございます!
マックス
、ど、ういたしまして…
今日もどうせ0だろって思っていた。良くてあざすか、無言のチップ。

それを笑顔付きでしっかりありがとうまで言われたのはここに就いて初めてだった。
席に小走りでかけていく女の子の後ろ姿が目に焼き付いて離れなかった。
店内に流れるラブソングにこんなに共感する日が来るなんて思ってもなかったし、もう無いはずの心臓がドキドキする感覚を思い出した。
マックス
え、嘘でしょ、
可愛い。声に出せば自覚するのは簡単だった。
続く

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