カフェ出会いif
カートマックス目線?
ま、人とも思ってないだろうけど笑。
マックスの嘲笑するような声は、カフェの雑音に紛れていった。
ネオ町田にあるごく普通のカフェ。立地が良くて、メニューが可愛いのも多くて、テイクアウトもやってる。
そして学校が近いのもあってか、15時を過ぎたこの時間帯は制服を着た子がちらほらと見える。
ここに就いて約1年。お互い出会って早何年。毎回こんな会話しかしてない。
カウンターで何回商品を渡そうがテーブルに何回提供に行こうが、会釈もしくは目が合って無言が大半。
カート、マックスがこの体になって便利だと思うのは、こうして堂々と話してても周りからは一切バレないところだ。
口が動くわけでもないので、小声で話せば誰も気づかないし、気にしない。
悪く言えば人らしくない。だからこそ、2人がどんなに明るく接客をしようが周りは無関心なんだろう。
このまま早く上がり時間まで来ないかと思うが、お構い無しに入口で来店音が鳴る。
2人が入口に目線をやれば、入ってきたのは学生の女子グループだった。
スカートが短くて、髪が明るくて。そんで若さ特有のテンションの高さ。
怖いもの無しのJKブランドで生きてる彼女たちは、2人の苦手対象でしか無かった。
じゃ、最初はグー。マックスが出したグーの向かいには、カートの手がパーになって出されている。。
じゃんけんパーしやがったようで。
止める間もなくカートはキッチンへ逃げていったし、注文口からも呼び出しベルがなった為マックスは泣く泣くホールへと回った。
4人組のうち3人はもう決めたようでこうやって長々とメニューを読み上げている。
そう言って彼女たちはお礼も言わずさっさと席へ向かっていった。
まあまだ選んでる子にああ言えるあたり、別に悪い子達じゃ無いのは分かってるけど。
マックスはカウンターに置かれたメニュー文字の羅列を見てはため息がでた。
それゲロ甘にならない?大丈夫?
マックスの心配をよそに女の子は甘味を追加していく。
今日もどうせ0だろって思っていた。良くてあざすか、無言のチップ。
それを笑顔付きでしっかりありがとうまで言われたのはここに就いて初めてだった。
席に小走りでかけていく女の子の後ろ姿が目に焼き付いて離れなかった。
店内に流れるラブソングにこんなに共感する日が来るなんて思ってもなかったし、もう無いはずの心臓がドキドキする感覚を思い出した。
可愛い。声に出せば自覚するのは簡単だった。
続く














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。