前の話
一覧へ
私がぶりっ子になったのは
そうしなきゃこの場所に居られないと思ったから。
あの子に居場所を奪われると思ったから
でもそんな努力も全部
とある日
KOZAKA-Cが大量発生し
MECHATUのメンバー全員が出動する事態に陥った。
そして満身創痍で帰ってきた8人に対して媚び
全開の笑顔で擦り寄ってくる少女が__
そんなヒーロー達の小声での愚痴は聞こえていないのか、
あなたがまたも声をあげた
少し顔を引き攣らせながら言うウェンに
メンバー全員が頷く
その時、ドアがバン!!と勢いよく開かれた音がして
思わず皆が振り返ると
そこには走ってきたのか少し息をあげながら、
こっちに向かってくる可憐な少女が居た
佐伯と星導に向かってピースサインを向けながら
にいっと歯をだして笑う可憐な少女
皆が怜の所へと自然に集まる
そうすると行くタイミングを失った
あなたはぽつんと一人になった
そして時は6時間後__
そこには先程の姿とは似てもにつかない、汚部屋の中炭酸の空き缶に囲まれながら叫ぶ少女が居た
そう、まごうことなきあなたである
こんな風に毎回なるぐらいなら、ぶりっ子なん
てやめた方がいいのは分かってる。
でも、こうでもしなきゃ皆怜ちゃんしか見ない
じわっと、抑えていた涙が滲む。
知ってたのに、私がどんなに努力したって
あの子には勝てないこと、知ってたのに
_________________________













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。