第24話

20話 「イーヴァル」
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2025/05/23 16:00 更新










カルドさんと別れた時、その事務室は異様に静かに感じた。




あなた
………
あなた
(……あなたの偽名 下の名前‪・イーヴァル…。)




私は、あなたの偽名 下の名前・イーヴァルだ。






しかし、私の名前はあなたの下の名前・バイガン。





……いや、本名はあなたの下の名前・あなたの名字だった。






今の私には、3つの名前がある。




今現在の名前、あなたの偽名 下の名前・イーヴァル。





元の名前とも違い、完全な別人として生きている。





ウォールバーグ様から授かった名前。
あなたの下の名前・バイガン。





この名が1番大切で、1番無くしたくない名前。




だとしても、‪”‬その‪”‬私はもう既に死んでいる。





……そして、お父様から授かった原初の名前。
あなたの下の名前‪・あなたの名字。




あなたから貰ったその名前は、どうにも捨てることが出来なかった。





あなた
………(私は……あなたの偽名 下の名前……)
あなた
(……いや、違う……?)
あなた
(本来の名前はあなたの下の名前……)
あなた
(でも今の名前はそれでは無い……)










あなた
(どれが……今の私の本当の名前……?)
あなた
私は……誰なんだ……?





頭の中で3つの名が混在している。





私は今現在「あなたの偽名 下の名前・イーヴァル」だと言うのに、昔の名を捨てることが出来ていない。






あなた
(……これほどまでに、私は自身の名を大切にしていたのか。)





原初に授かった名は捨てることが出来ないというのに、私はもう、お父様への憎しみはほとほと尽きている。





これ程までに、私の想いは矛盾だらけで、






私は、心の奥底で父親を愛していたんだと理解してしまった。






あなた
……………
あなた
(神覚者になって一度、お父様に会いたい。)






腰掛けていたソファから立ち上がり、この事務室を後にする。





魔法局から後を去った私には、新しい想いが募り始めてしまった。





欲望だらけの、罪的な想いが。














魔法局インターン━━1日目終了。






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