グサッッッ
永遠に終わらないこの戦い。
私が勝つ。それは分かっているのに…怖い
何もしていないのに、100年、200年、300年、それ以上続いている。私が何したってい言うのだろう…。
理由を突き止めたいけど、理由がないから私もわからないんだ…そんなの嫌だけど
これからみ、"しょうがない"って片付けて善人ぶるのは嫌だ。だからせめて。殺したくない…生きさせたい
生きる喜びを与えたい。でも。
たまには外に出てみたい…。
バレないようにすれば……大丈夫だよね…
薔薇なんて何人かいるんだから……大丈夫…
こうなってるのは私だけじゃない…かも…
そんな不安を抱えながらも人が集まる場へ行く
色んな物が売っている。
何か買おうかな………
珍しい…赤い薔薇が売ってる…。
てことは………
私以外が…いなくなってしまったってこと……
そこから。
青薔薇、黄色薔薇、……って続いている。
やっぱり…人間は…………
な、なんだろう…なんか騒いでる………
何…何が起こったの…?
身を隠しながら、私はこう聞く
やばい。ばれてる…。
また…やらないとなの…もうやだよ…
だれの未来も奪いたくないよ……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!