らんside
なんで、こんなことになってるんだ?
後ろを振り返ると、王国騎士が今にも剣を振り下ろそうとしていた
やば……死
ガキンッ
みことが俺の前に立ち塞がり、王国騎士の剣を受け止め、跳ね返した。
王国騎士が怯んだその隙に、みことは相手に剣をふるった。
ザシュッ
ドサッと胸を抑えて倒れ込む王国騎士。
照れながら剣をしまうみこと。
みことのあまりの速さに、あっけに取られてしまっていた…
コイツかなりやるんだな
俺たちはまた走り出した。
王国騎士たちの足音も、すぐそこまで来ている。
どうしてこうなってしまったのか…
それは数時間前まで遡る。
王国騎士に追われるみことを助けた後。
俺たちは、とりあえず身をひそめられる裏路地に移動した。
あわあわと、俺たちを懸命になだめようとする みこと。
命狙われてたのに、俺たちの心配してる場合かよ…
いるまと喧嘩してる場合じゃない。
しっかりしなきゃ…
もじもじと話していたみことだったが、ふっと顔を上げて俺といるまに笑いかけた
なんか抽象的すぎると言うか…
話も絶妙に噛み合ってないし…
俺はみことがどうしたいのか聞いたつもりなんだけど
いるまの言っていることは正しい。
王国騎士に追われていたということは、みことは国に追われている。
一人なら良かったけど…俺にはすちがいる。いるまがいる。
2人を…仲間を巻き込むことになる。
そういえば…ここ路地裏なら逃げやすいと連れてきたのはいるまだった。
いるまも…なんだかんだ、みことを心配しているのかもしれない。
何言ってるんだ?
こんな所に人なんて…
曲がり角から姿を表したのは、1人の王国騎士。
嘘だろ!?
これだけ入り組んだ裏路地で俺たちを見つけ出すなんて不可能にも等しいのに…
いるまの声を微かに聞き取り、条件反射で目を閉じた。
ボフン!!
煙?いるま、煙玉でも投げたのか?
目を閉じているから、今がどんな状況か把握出来ない…
グイッと腕を引っ張られ、目を開けると いるま が俺とみことの手を引っ張りながら前を走っていた。
後ろを振り返ると、路地一体に白い煙がたちこめている。
それにしては、あの王国騎士、俺たちを見つけて驚いた表情してたよな…
「いたぞ!」って言ってたし
確かに、数を増やされたら見つかる確率も高くなるか…
このまま逃げるだけじゃ、体力が尽きていずれ捕まる…
自分でもなぜだか分からない。
みことのことは名前以外何も知らない、赤の他人のはずなのに…
でも…心の底から思う…
みことに死んでほしくない
なんだろう…
一瞬だけど、みことの表情が歪んだ気がした
まあ大丈夫か、今は笑顔だし
それよりもずっと喋りながら走り続けていたせいで、そろそろ俺の体力がヤバい…
2人は【盗賊】と【剣士】なだけあって疲れ知らずみたいだし…
【魔法使い】は後衛専門なんだよぉ!体力ないんだよぉ!
そして今に至る
とか言って、もう数時間走り続けてるぞ…
やばい…目が朦朧としてきた…
足を動かす力なんて、もうとっくに限界が来てる…
ヤバ…
足の力がドッと抜けて、視界が宙を舞った。
まるでスローモーションのように、駆け寄ってくるいるまとみことが見える。
後ろへ倒れ込む。
そう思った時…
ポスッ
地面に頭を打ち付けたと思ったが、柔らかい感触が返ってきた。
どうやら誰かに受け止められたらしい。
疲労で薄れゆく意識の中、微かにとらえたのは、すちの焦った顔と…
黒いマントを頭から被った、赤い目の男だった
お久しぶりです、作者のそらまめです!
長らくお待たせしました!
学業が忙しく更新ができず、すいませんでした…
アンケート結果も予定より大幅延長してしまいました。
申し訳ありません…
ありがたいことに400件を超える回答を頂いて、とても驚いております。
皆様、投票して頂きありがとうございました。
アンケートの結果、この作品の登場人物は『VOISING所属の歌い手様のみ』とさせていただきます!
皆様、改めていつも本当にありがとうございます!
気が向いた時にでも、また読みに来てくださいね!!















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。