
『葉華』と『暖利』の話じゃ
〈葉華side〉
とある森にて………
まるで海のような青髪と、水色の瞳を持った少年が佇んでいた。
少年はキョロキョロと辺りを見回すが、少年の他に人影は見当たらなかった
少年は、小さく狂った様に笑った
少年は、ヴァンパイア。
人を意図せず操り、異端扱いされてきた。
だーれも僕の事なんか…………
ヒッグ……グスン
ヒッグ……ヒッグ……グスン
泣き声を辿って歩いていくと、同じ年頃の少年が俯いて泣いていた……。
ε”ε”ε”(ง •︠ˍ•︡ )วタタタタッ
少年は、涙を浮かべたまま怯える様に逃げ去って行った。
それを見て……
タッタッタッ
山の奥深く、1人の少年が大人複数人に囲まれ、リンチを受けていた。
〈暖利side〉
僕の名前は、暖利…………猫又。
(((ボコッドコッ
ジュッ(熱湯
ジュッ(熱湯
(((ボコッドコッ
<葉華side>
今、僕の目の前ではさっきの少年が大人達に殴られ、熱湯を身体にかけられていた。
やっぱり……この反応何かがおかしい……!
今支えてみて分かったけど、この子……異常に痩せてる……それに……
フッ、と瞳を1度閉じ、もう一度開けると……僕の目が怪しく光り、水色の瞳が紫色に染まっていく。
木々、植物に“命令”する。
すると、周りの地形がどんどん変わっていき、あっという間に子供ふたりが入れそうな穴がができる。
僕は、支えていた少年を抱き抱えて、躊躇いなく穴へ飛び込んだ。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!