自分がモモカを利用してRJエンターテインメントの
持株を取得しようとしたという記事が出ると、
ランジュは
「もう私があなたのリスクだし、ゴシップの種にな
った。こういうのはさっさと片付けるのが答えだ」
と説得した。
しかし、モモカは意思を曲げず、直接釈明すること
を決心した。
テヒョンはモモカが記者会見に出るということを聞
いて心配になった様子で
「記者たちは言いたいことを質問にする。予想され
る質問を選んできた。立場文も適当に選んできたん
だが、少しずつ見てほしい」
と言って見せながら
「あの時のように怒ってぶつからないで。激昂する
のを記者たちが嫌がる」
と助言した。
一方、ソジュンは
「ランジュさんの言う通りにして。ちょっと線を引
くんだ。こんな時はちょっと卑怯でもいい」
と再度モモカを懐柔しようとした。
「殴られるムチがあるなら、殴られて始めたほうが
いいんじゃないか?弱点を隠すなんてことをしてみ
たが、眠くて出てくる声も出ない」
と断ったモモカは、
「後悔すると思うけど」
というソジュンの警告のこもった言葉に
「その反対のことするほうが後悔」
と言い返して気にしなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。