第12話

episode12
1,239
2019/05/05 06:14
愛知旅行から数日後。
今日は、私の大学の入学式。
スーツを着て家を出ると、
何故かオープンカーが止まっていた。
こんな馬鹿げたする人はただ1人しかいない。
あなた

おはよ。はじめくん。

はじめしゃちょー
はじめしゃちょー
あなたー。入学おめでとう。
けんすけ
けんすけ
おめでとうー↑
あなた

何してるの?

はじめしゃちょー
はじめしゃちょー
大学まで送ってあげようと思って。
けんすけ
けんすけ
はじめさんなんて、
1時間位前からソワソワしたかんね。
はじめしゃちょー
はじめしゃちょー
けんすけ、それは言わんでえぇー↑
けんすけ
けんすけ
あ、言わんでいいのかー↑
朝からこの2人は楽しそうだな。
断ろうと思ったけど、
楽しみにしてたとか言われると。
あなた

じゃ、お願いする。

はじめしゃちょー
はじめしゃちょー
じゃ、行きやすか!
けんすけ
けんすけ
うぇい↑
騒いでる2人を無視して私はオープンカーに乗った。
何だかんだで、オープンカーなんて初めてだから。
ワクワクしたのは内緒。
大学に着くと、たくさんの人が居た。
県外からで知り合いもいないし、不安。
あなた

車降りたくないな。

はじめしゃちょー
はじめしゃちょー
あなたは人見知りだからね。
あなた

はじめくんのファンに
何か言われたらどーしよ。

はじめしゃちょー
はじめしゃちょー
そんな事あったら、
俺が動画で怒るから!
あなた

ありがとう。じゃ、行ってきます。

はじめしゃちょー
はじめしゃちょー
うん。行ってらっしゃい!
帰りも迎えに来るから連絡してね。
あなた

うん。

はじめくんに手を振って、車から降りると。
何故かけんすけさんも車から降りていた。
あなた

え。

けんすけ
けんすけ
あ、俺ここの在校生↑
あなた

えぇ、そうなんですか?

けんすけ
けんすけ
まじまじ↑だから何か
あったら俺に言って!
あなた

はい。

けんすけ
けんすけ
じゃ、会場に行くよー↑
案内するよー↑
あなた

お願いします。

そんな感じで、
終始ハイテンションなけんすけさんと会場に向かった。
けんすけ
けんすけ
じゃ、入学式頑張って↑
あなた

うん。案内、
ありがとうございました。

けんすけ
けんすけ
はーい↑
それから、私は入学式に出席して。
それなりに人とも関わって。
式が終わった。
幸い、誰もはじめくんの事は言ってこなかった。
結構、安心したかな。

『じゃ、また明日ね』
あなた

うん。ばいばい。

校門の前でみんなと別れて。
そこには、はじめくんがいて。
後ろには車があった。
はじめしゃちょー
はじめしゃちょー
お疲れー。
どうだった。
だいちぃ
だいちぃ
いや、それは車でいいから。
早く乗って。間に合わないよ。
はじめしゃちょー
はじめしゃちょー
はいはい。じゃ、乗ろっか。
あなた

うん。

車の中には既にけんすけさんがいた。
行きはオープンカーだったのに、帰りはいつもの車。
でも、こっちの方が落ち着く。
-----Hajime Side-----
迎えに行くと、あなたは疲れ切った顔をしていた。
富山とは環境も違うし、無理ないのかな。
車に乗って、モンストをしていると。
車の中がやけに静かになった。
はじめしゃちょー
はじめしゃちょー
え、なんで静かになった?
だいちぃ
だいちぃ
隣隣!
隣を見ると、あなたが寝ていた。
たなっち
たなっち
相当疲れたんですかね?
やふへゐ先生
やふへゐ先生
そりゃ、富山とは環境も違うし。
知り合いも居ないしね。
だいちぃ
だいちぃ
はじめがいて良かったのかもね。
はじめしゃちょー
はじめしゃちょー
なによりです。
僕は隣で首をカクカクしながら
寝ているあなたの頭を自分の肩に乗せた。
たなっち
たなっち
いや、イケメンかよ。
やふへゐ先生
やふへゐ先生
僕だったらそんな事出来ないッスヨ。
トマトくん
トマトくん
やふへゐくん女慣れ
してないですもんね。
だいちぃ
だいちぃ
うるさい!
あなたちゃん起きるやんけ!
トマトくん
トマトくん
失礼致しやした。
騒がしい中でも、あなたはスヤスヤ寝てて。
その顔が可愛くて、俺は見とれていた。
って事は畑のみんなには内緒。

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