第4話

帝王様はまたもや溢す ※帝国視点
185
2023/07/26 11:34
「ソルテ………。」

「今度はなんですか、パト様。」

俺は勉強中、また秘書のソルテに愚痴というか、
願望を溢した。










「俺さ、常に隣に居て欲しいっていうか、、、まあそういう人が欲しいんだよね。」








「………………ハイ?」

ソルテは一瞬ポカン、と口を開けたあと、
神妙な顔をして言った

「それは……ほぼ専属侍女って事ですか?」

「まあそうだね。」

「はぁ………?あ、ほら、手が止まってますよ。」

ソルテはそう言って課題に指を指す

「えぇ……少しは忘れさせてくれよ……。」

俺は若干涙目になりながらソルテに言った
そしてまた、手を動かす。
「それで?どのような神材をお求めで?」

「え~と…そうだな。」








俺はノイズがかかってて思い出せないが、
【その人】の特徴を言った




「黒髪で、小さくて……前髪で目が隠れてたけど、綺麗な目をしてる人かな。あと変な感じ。」

「………?!」

ソルテはちょっと考え事をしたあと、
驚いた顔をしていつもの冷静な顔をした。

「………」

ソルテは暫く無言で、一緒に城の廊下を歩いた

正直気まずかったな…………











ソルテ視点












私はメリア様の部屋の扉を叩き

「失礼します、第8専属神、ソルテ・ピュアデーモンです。
お時間宜しいでしょうか、
第1専属神、メリア・メルトリア様。」

と言う。

メリア様に「入りなさい。」と言われ、私はメリア様の部屋に入った

メリア様は仕事の資料…恐らく琴歌ちゃんが持ってきた資料と
帝国の法律?の資料を見比べている。


「何の用ですか?ソルテ。」

メリア様は仕事の顔で私を見る

「……少々プライベートのお話になるのですが、良いでしょうか。」





しばらく無言が続く。





「いいわよ、お話しましょう。」

メリア様……イヤ、メリアちゃんはいつもの柔らかい笑顔で返事をした。


そして私は、メリアちゃんの部屋の布団に連れて行かれたのであった。






「それで?!何の話をするの?!
ご主人の話?!!ご主人の話ですね!!!」

「そうね、パト様についての話ではあるわ。」

「ご主人の?
………とりあえず話して頂戴。」

私はちょっと悩んだが、口を開いた。

「………あのね、またパト様が要望と言うか、多分願望なのだけど、ほぼ専属侍女の子が欲しいらしいの。」

メリアちゃんは「良いじゃないですか、条件は?」と聞いてくる。

「……驚かないでくださいよ、、。」


私はパト様が言った願望をメリアちゃんに言った

するとメリアちゃんは顔を青くし、私から目を逸らす。



「やっぱり………この条件だと、そうですよね?」

「うん…うん…そう、だね、、、うん…………。」

メリア様は「ありがとう、もうその話は良いよ。」と言った





まあ、その後ちょっとだけパト様のお話を聞いて、
私は業務に戻った。

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