車から降り、連れてこられた矢先は
豪華な住宅地だった
この人達の家なのかな?
にしても、ここらにしては大きい家だ
…え?事件…?
なぜか軽々そうだけど
割と物騒だ
事件に慣れているのか…?
この人達は一体なんなんだろうか
事件に推理
もしかして、この人達が会いたがってた
"新ちゃん"って人は…
結局、この人達の目的は不明なままだが
幼児化した以上、俺の力では何も出来ない
とりあえずこの人達について行くことにした
家に案内され、ソファに座る
しばらくして
女性の方が茶菓子を用意してくれた
クッキーをパクリと食べてみると
外国産かな?そんな風味がした
こんなにも美味しい菓子は滅多にない
ゼロに食べさせたら
絶対好んでくれる
またしばらくして男性の方が尋ねてきた
俺はクッキーを持っている手が止まり
硬直してしまった
まさか一般人から
"黒ずくめの組織"という単語が出てくるとは
思わなかった
味方
それはまるで、事の全てを知っているかのような
そんな言葉であり
どこか安心できるような
言葉でもあった
ついに新ちゃん...と呼ばれる人物が来た
その人の声がする方向に目線をやると
そこに立っていたのは
眼鏡をかけた、今の俺ぐらいの
男の子だった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。