【完全密着!武装警察真選組24時!!】
〜朝礼中〜
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そうしてぬるっと密着取材は始まった。
夜中の密室にて、男の怒号、女の甲高い悲鳴、困惑や恐怖に満ちた顔…その中で異質な存在がひとつあった。
カメラマン「あ、すいません!一瞬でいいんで目線こっちに…」
すごくめんどい。
どれくらいかと言うと、受験勉強中に真後ろでオーケストラ開かれるくらいにうざい。
そりゃ今戦ってるもん、臭いから血飛沫避けて戦ってるもん、うざいったらありゃしない。
カメラマン「目線ありがとうございます!」
ドカーーーーン!!!
『ギャー!!うわぁぁぁ!!!!!』
真選組の朝は早い。
いつ何時でもすぐ出動できるよう、早朝から鍛錬三昧である。
カメラマン「え、えぇ…」
そんなむかつくことを言われているけど、なぜか発言とは真逆にずっと頭を撫でられている。
普通に脳内スペースキャットだが、頭痛のせいにして何も考えないことにした。
カメラマン「なにこの時間…」
真昼間から酔っ払いの男が暴れていると通報が。
そんなときも、真選組は既に到着して………
やっと着いたらしい。
五分後行動か何かなのかもしれないと、ナレーションは語った。
そう愚痴りながらもスピーカーを構える。
男は怒鳴って近づいて来たと思えば、
ねっとりした声で身体を舐め回すように見た後、アタシの胸を触ろうとした。
いや警察の前で罪増やしてどーすんのってかんじなんやけど??と蔑みながら軽く手首を捻ろうとする前に、おっさんは悲鳴を上げた。
傍観していた土方さんの足元に蹲るおっさんと、その口から嗚咽と共に流れ出るモザイク。
当の本人はというと…
少しばかりの気遣いで、意味があるかは知らないがカメラを手で塞いだ。
翌週放送されたのは、グッダグダであからさますぎる映像が編集されたやつで。
なぜか沖田とアタシの絡みがあるシーンでは他よりズームされて「これが噂の?!」なんてテロップを入れられキャスター達が小盛り上がりする始末。
いや何そのノリ??
取材日にずっと不在だった彼が唯一の気がかりだった。
テレビに写ったのは、ガニ股で股間を晒した状態で河川岸に倒れる近藤さん。
どうやら女の取り合いの決闘があったという。
困惑しかない声の土方さんが強制的に締めて終わりとなった。
山﨑は自他ともに恋愛にピュアで鈍感でいてほしいってゆー個人解釈












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!