前の話
一覧へ
次の話

第1話

雨を染める
57
2025/08/10 17:45 更新
「ねぇガっくん、ガっくんが結婚する時も雨って降るのかな?」

「うん?どうしたのとやさん藪から棒に」

帰り道。ガっくんこと伏見ガクは僕の質問にいまいち問いの意味がつかめないといった顔をした。
「うーん?」

今日は生憎の天気雨。空は青くどこまでも澄んでいて、なのに傘を差さないと顔に当たる水滴が痛いほどの強めの雨が降っていた。所謂天気雨ってやつ。

「狐の嫁入りってこと?俺が結婚しても嫁入りじゃないからなぁ、わかんないなぁ…」

_あぁ、狐であることは否定しないんだ。

そっと、遺骨を抱えて1200年前の会話を思い出す。
いつからこうしてるのか、いつまでこうするつもりなのか。僕は、これから何をすればいいんだろうか。

ああ、悲しいかな誰も答えてはくれないし僕も答えなんか求めちゃいない。


 これから、何をしようか。

プリ小説オーディオドラマ