※今回小さい文字は、心の声みたいな感じです!
rn side
不敵に笑う彼の姿に、思わず自分を見失いそうになる
周りが見えなくなる
ここは俺ところちゃんだけの空間
ゆっくり彼はこちらに歩いてくる
これ以上は戦う意思がないってことか
俺は後ろに後ずさりながらころちゃんの勢いに流されないよう、抵抗する
だんだん自分が言いたいことが分からなくなっていく
ころちゃんの感情操作は相手の感情・状態を一時的に操れる
この状態は、多分、思考低下
相手の思考を低下させて、判断を鈍くさせることによって、ころちゃんの流れに乗せようとしているはず
今は感情操作の前に唱えた呪文がこの空間を作り出している気がする
さっき気がついたことがあった気がするんだけど、何だったんだっけ............
そのあと言いたいことが上手く言えず、鍵を受け取ってしまう
そのまま鍵を持って元の場所に帰りそうになる
このままじゃだめだ
落ち着いて考えよう
そうすれば思考低下の効果が弱まると信じて
今ここにいるのは何故?
何のために来た?
彼は様子がおかしい
何かに抗っているような、、、、
、、、、
あとちょっとなんだけど.........
あぁ、なんでこんなときに思い出せないの!
そうして悪戦苦闘している間に、
向こうから別の声がした
もしかしてこの声は
ころちゃんが声の方向を振り返る
さとみくんと目が合い、思わずどきっとする
ころちゃんと同じく久々に会ったさとみくんも、前とあまり変わってないように見える
さとみくんはまだこうしてあっても急に襲ってきたりはしない
元気は元気だけど、今の状況が良いわけじゃないんだよなぁ
さとみくんが一言
自分の無力さを痛感する
親友でさえまだ助けられないとは。
不安そうな表情のさとみくん
さとみくんはうなずき、
逆に質問してきた
そうだ、今が言うチャンスだ
あの時言う時間がなくて言えなかったこと
たしかさとみくんは知らない
頭がやっと冴えてきた.....!
俺の大きな声と意外な台詞に驚く
言葉を続けようとしたその時、
ドドドドド
氷っ!?
いきなり氷がめちゃくちゃに飛んできた
俺の周りの四方八方に飛び交う
頭や尻尾をかすめる
まって、これじゃ落ち着いて話せないっ
もちろんその氷の主は
彼はなにも言わずに邪魔をする
俺が辞めるまで続ける気だ
さとみくんがころちゃんを揺さぶる
また、言えなかったな.....
俺たちはあちらの組織に容易に入ることは出来ないから、伝えておきたかったんだけど
なんとか方法を探さなくちゃ
さとみくんは強引気味にころちゃんの手を引っ張って連れていく
ころちゃんは出ていく時、なおも俺の方を見続けている
何か.........伝えたいことがある?
ころちゃんはやっぱり何を言おうとしたのか知ってるんだろうか
2人が出ていくと同時に、空間が解き放たれる
俺は手に鍵を握りしめたまま、呆然と立ち尽くしていた。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!