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第1話

1話完結
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2024/07/03 15:02 更新
私の好きな人。
バイト先の先輩。
特徴、背が高い。キュンポイント、笑顔が可愛い。
背が低めな私には、先輩がいると、
いつも背後からのオーラにドキドキしてしまう。

私のバイト先は、とあるカフェ。

オシャレで若い子向けなので、
先輩目当てで通ってくるお客さんもいる。
そんな今日も先輩と一緒にバイトをしている。

『いらっしゃいませ』

ニコッと笑顔で接客する。

『え〜あの背の高いお兄さんがいいんだけど〜』

○○「すみません、うちは指名制度はありませんので…」

そういう私はきっと笑顔が引きつってるんだろうな。
注文を聞いて、厨房へ戻る。

厨房ではイライラしながら、表に出れば笑顔で接客する。

ストレス。

そんな時だった。



蓮「○○、大丈夫?」

○○「え?」


怒ったように聞き返してしまった。


蓮「怖い怖い、何怒ってんの?」

○○「あ、目黒先輩、ごめんなさい」

蓮「大丈夫?」

○○「あー、まぁ、仕事なんで。ちゃんとやります」

蓮「今日何時上がり?」

○○「今日は17時までです」

蓮「同じだね。じゃ、終わったら一緒に夕飯でも
食べに行かない?」


○○はまさかの誘いに、ビックリした。


○○「え、は、はい!行きます!行きます!」

蓮「ん、そしたらゆっくり愚痴聞くから、頑張ろ」

○○(そんな事言われたらもうニヤニヤでしかないよ〜♡
先輩、優しすぎる!!残りの時間頑張って乗り切ろ!)


お客さんからの嫌味も、夜の食事を楽しみに、
いつもより軽く交わせた。

ランチタイムから、ティータイムと、
休日は結構忙しく動き回る。
無駄話している暇は無い。

17時。

○○「はぁ〜…終わった……」

蓮「お疲れ様」

スタッフルームに蓮と2人。
一旦テーブルに座り、突っ伏していた私の頭を、
蓮が軽くポンポンっとしてくれた。

○○「はぁー、先輩…誰にでもそんなこと
するんですかぁ?他のバイトの子にも
そんな事してたら、みんな惚れちゃいますよ?」

蓮「何言ってんの笑 誰にでもはないかな」

○○「そんな事言ったら、私期待しちゃうんで、
やめてくださいよ笑」

蓮「そっかぁ、残念」

○○(それはどういう意味……)

蓮「ご飯、何食べたい?まだちょっと早いし、
その辺散歩でもする?映画とか行っても良いし」

○○「映画良いですね!映画行きたいです!」

蓮「良いよ、じゃ、行こっか」

○○は嬉しそうに蓮の隣に並ぶ。
外に出ると、すごく寒かった。

○○「さっむ!!何か雪でも降りそうなくらい
寒くないですか?!出勤してきた時は
そこまで寒くなかったのに、失敗したぁ〜」

蓮「寒さに弱いんだね。これ、貸してあげる」

そう言うと、蓮が○○に自分のマフラーを巻いた。

○○「先輩……ぐるぐる笑」

蓮「ははっ、可愛い笑」

○○はニヤニヤがバレないようにマフラーに潜るように
顔を少し隠した。
蓮の匂いがして、幸せな気持ちになる。

映画を見る。ラストは感動して、つい泣いてしまう。
するとまた、そんな私の頭をポンポンっとしてくれる。
そして、背中をヨシヨシとでも言いたそうに
撫でてくれた。

終わった後、外に出ると、案の定雪が降っていた。

蓮「わぁ、まさかホントに降ってくるとは思わなかった」

○○「ですよね」

蓮「 今年最初の雪だ」

○○「うん、ですね」

蓮「イルミネーションと雪って映えるね」

○○「ははっ、確かに!キレイ」

空を見上げる○○。

カシャッとカメラ音がする。

○○がビックリして蓮の方を見る。
蓮がこっちに向かってスマホを向けている。

○○「あー!先輩、隠し撮りですか?
消してくださいよ笑」

蓮「やだ。可愛かったから」

○○「可愛くないし!」

蓮「可愛いよ。大丈夫、映えてる笑」

イタズラ顔で笑う蓮が、可愛く見える。

○○「じゃ、私も」

そう言って○○は自分のスマホで蓮を撮る。

蓮「え、やだやだ、消して」

○○「私の消してくれたら消します笑………多分笑」

すると蓮が、○○のスマホを取り上げようとする。

○○「ふふ、ダメですよー!お店で指名ナンバーワンの
貴重な写真ですから♡消しません♡」

蓮「俺はホストかよ笑」

○○「今日だって、あの人じゃないのー?って
堂々と言われましたし。
あれ、結構ショックなんですけど!」

蓮「それで怒ってたんだ?」

○○「ほんと、ここはホストクラブじゃ
ないっつーの!!」

蓮「うん」

○○「ほんとムカつく!」

蓮「うん笑」

○○「先輩!」

蓮「うん?」

○○「何でそんなカッコイイんですか!」

蓮「カッコよくないよ笑」

○○「ムカつく」

蓮「ごめん」

○○「何でそんなに優しくするんですか」

蓮「可愛いから」

○○「可愛くないです」

蓮「可愛いよ。怒ってる顔も、マフラー、
ぐるぐる巻きにされて笑ってる顔も、
映画で感動して泣いちゃってる顔も、
雪が降ってるとこ見上げて感動してる顔も、
全部可愛いよ」

○○「期待…しちゃうじゃないですか」

蓮「期待も何も……好きだよ、○○のこと。
だから……付き合って?」

○○「絶対浮気しないですか?」

蓮「えー!今告白したばっかなのに、それ聞く?!笑」

○○「だって……先輩人気すぎて自信ない……」

蓮は○○に近付くと、ぎゅっと抱きしめる。

蓮「しないよ。どんな人に声をかけられても、
俺が可愛い、大好きって思えるのは○○だけだから」

耳元で、そんなふうに囁いてくれる蓮に、
○○は思いっきり抱きしめ返した。

蓮「寒いから、あったかいもの、食べに行こっか?」

○○が頷く。

蓮「はい、行くよ」

蓮が手を出す。○○も手を出す。
手を繋ぐと、蓮のポケットに吸い込まれる
2人の握った手。
冬の間の幸せな空間。

蓮「これから毎年初雪、一緒に見れるといいね」


end.

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