前の話
一覧へ
次の話

第27話

第25話 平和な日常と離任式
23
2025/02/05 13:45 更新
賢三side
奏音とも仲直りをし、平和な日常が戻ってきた。
前のように彼女と毎日話してるし、一緒に帰るようにもなったし。
でも、そんな日常ももうすぐ終わりを告げる…かもしれない。
進級が、近づいてきている。
俺は今2年生だから、進級すると3年生……すなわち受験生になるのだ。
卒業までには振り向かせようと思ってたけど、多分現実的に厳しいよな……。部活引退までに頑張った方が良いのかも。
今は3月だから……タイムリミットまで後4ヶ月…!?
思っていたより時間がない。
まあでも、頑張ろう。
今はきっと平和な時間を楽しんでいるだけでも良いだろうから。
_森重@もりしげ__賢三@けんぞう_
森重もりしげ賢三けんぞう
あ、奏音おはよ〜!
今日は修了式。登校している途中、奏音に会った。
_花咲@はなさき__奏音@かのん_
花咲はなさき奏音かのん
おはようございます!朝から元気ですねw
_森重@もりしげ__賢三@けんぞう_
森重もりしげ賢三けんぞう
それ言ったら奏音もでしょ(笑)
_花咲@はなさき__奏音@かのん_
花咲はなさき奏音かのん
え〜、私は先輩ほどじゃないですよ〜(笑)
平和。
この時間を漢字2文字で表すとしたら、この単語しかないと思う。
やっぱり、奏音と話しているのはとても楽しい。
_花咲@はなさき__奏音@かのん_
花咲はなさき奏音かのん
そういえば、今日離任式ありましたよね。若葉先生とか担任の先生とかいなくなってほしくないです…。
奏音が少し不安そうな顔をする。
そういえばそんなものもあったな。
たしかに仲良い先生がいなくなったら寂しいか…今の担任の先生とか面白いし。
_森重@もりしげ__賢三@けんぞう_
森重もりしげ賢三けんぞう
担任の先生はわからないけど、若葉先生は大丈夫だよ!
_花咲@はなさき__奏音@かのん_
花咲はなさき奏音かのん
そうですか…?
_森重@もりしげ__賢三@けんぞう_
森重もりしげ賢三けんぞう
うん、若葉先生は来たのも最近らしいし。いなくなるはずがないよ!
大丈夫大丈夫!と軽めに肩を叩くと、彼女が笑顔を見せた。
_花咲@はなさき__奏音@かのん_
花咲はなさき奏音かのん
それなら良かったです!
良かった。奏音が笑顔になって。
でも、俺がこの笑顔を守れなくなるだなんて……このときはまだ、知る由もなかったんだ。
体育館で全学年集まって行う修了式を終え、俺は一斗の方に駆け出した。
_森重@もりしげ__賢三@けんぞう_
森重もりしげ賢三けんぞう
一斗〜!
_川畑@かわばた__一斗@かずと_
川畑かわばた一斗かずと
…なんだよ。
一見冷たそうだけど、本当は嫌がっていないことを俺は知っている。
だから特に気にすることもなく、高めのテンションで返した。
_森重@もりしげ__賢三@けんぞう_
森重もりしげ賢三けんぞう
せっかく修了式終わって休憩だし、話しかけたいなーって思って!
_川畑@かわばた__一斗@かずと_
川畑かわばた一斗かずと
そうは言ってもすぐ離任式始まるだろ……。こんなこと言ってたらもう先生方が並び始めたぞ。
_森重@もりしげ__賢三@けんぞう_
森重もりしげ賢三けんぞう
え、どこどこ!?
離任式の準備って意外と早いんだなと驚きつつ、きょろきょろと体育館中を見回すと、一斗が人さし指を出した。
_川畑@かわばた__一斗@かずと_
川畑かわばた一斗かずと
ほら、あそこ。
指された方向を見ると、たしかに先生方が数人並んでいる。とは言え、誰がいるのかあまり見えないな……。
じっと目を凝らして見ようとしたら、離任するであろう先生方が壇上へ上がったのが見える。
_森重@もりしげ__賢三@けんぞう_
森重もりしげ賢三けんぞう
へぇ、あれが離任する先生方……
か、という言葉を思わず飲み込んでしまった。
俺は、自分の目を疑いたくなった。
指先が震え、顔から血の気が引いていくのがわかる。
_川畑@かわばた__一斗@かずと_
川畑かわばた一斗かずと
…おい。大丈夫か?
異変に気付いたのか、一斗が心配してくれた。
大丈夫と言いたいけど、今の俺にはそんな余裕すらなかった。
だって、列の中には。
──列の中には、俺が大好きな若葉先生がいたから。
作者
作者
終わりです!
作者
作者
それでは、おつかい!

プリ小説オーディオドラマ