第2話

1 ~NoSibe~
1,233
2022/04/09 15:40
国木田 独歩
国木田 独歩
おい太宰
太宰 治
太宰 治
おや、国木田君どうしたんだい?


太宰治は、ソファに横たわりながら国木田独歩に返事をする

国木田 独歩
国木田 独歩
任務だ
太宰 治
太宰 治
…ちょっと美女と心中してくるね〜


心中に「ちょっと」は無いだろうと誰もが思う発言をする

国木田 独歩
国木田 独歩
サボろうとするな太宰!!
国木田 独歩
国木田 独歩
この任務はお前にしか頼めない
太宰 治
太宰 治
へー国木田君が私を褒めるなんて珍しいねぇ


ケラケラと太宰は笑う

国木田 独歩
国木田 独歩
褒めているわけではない!
“異能力を消せる異能力”が必要なのだ!
太宰 治
太宰 治
ピクッ


その言葉に太宰が反応する

太宰 治
太宰 治
どんな任務なんだい?




国木田 独歩
国木田 独歩
_危険な異能力を持つ小娘の保護だ
____________________________
カ ツ ン コ ツ ン


暗い廊下を太宰が歩く度に冷たいアスファルトの音が鳴る
廊下も壁も全てがアスファルトでできているようだ

ギ ィ ィ


重たいドアを開けると中には一人の“少女”が椅子に体育座たいいくずわりでポツンと座っていた


顔を隠すようにうつむき、雰囲気は見るからに重い。心做しか少し殺気が混じっているような気さえする

太宰 治
太宰 治
(暗いし寒いな此処は……ハッ
もしかしたらずっと此処にいれば自殺できるのでは…?)


そんな空気の中でも、太宰は通常運転である

太宰 治
太宰 治
(ん?)


不意に太宰が少女の足元を見ると何かがねじ曲がった物が転がっていた



転がっている物を拾うと其れはナイフに見えなくもない

太宰 治
太宰 治
………


太宰は、国木田に言われたことを思い出していた

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太宰 治
太宰 治
危険な異能力を持った少女?
国木田 独歩
国木田 独歩
嗚呼、中学で同級生の執拗しつような嫌がらせが要因となり
首謀者含む4名の女子生徒が重症を負った
国木田 独歩
国木田 独歩
当の本人は充分反省しているし未成年なこともあり逮捕は免れた
国木田 独歩
国木田 独歩
だが、このまま野放しにすることも出来ない
其処で武装探偵社に保護して欲しいとの依頼が来たんだ
国木田 独歩
国木田 独歩
だが…
太宰 治
太宰 治
国木田 独歩
国木田 独歩
その小娘は心身共に疲労仕切っているそうだ
初めて人を傷つけたからと言う事もあるのか…あのままでは何がきっかけで異能が暴走するか分からん
国木田 独歩
国木田 独歩
小娘の異能はまだ分かっていないらしいからな
国木田 独歩
国木田 独歩
万が一に備えて頑丈な建物で待機している
国木田 独歩
国木田 独歩
だが然し!絶対に小娘を刺激するなよ!!
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太宰 治
太宰 治
(んー…面白そうな事になりそうだね)


と 少女を見ながらニコッと笑いかけた

???
……










作者
作者
文スト書くの初めてだから文ストの皆の口調分かんない誰か助けて

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