第4話

3 ~Nosibe~
1,012
2022/05/10 07:51
太宰 治
太宰 治
此れは何かな?
太宰 治
太宰 治
乙骨おっこつあなたの下の名前ちゃん


太宰は国木田から教えてもらった彼女の名前を呼び、問い掛ける

(なまえ)
あなた
ナイフ……だったものです


あなたの下の名前は俯いたまま答える

(なまえ)
あなた
………死のうとしました
(なまえ)
あなた
でも里空君に邪魔されました…
太宰 治
太宰 治
暗いねえ
明日から職場だよ?(里空…誰だろ?)
パッとナイフを捨て、カランと音が鳴る
(なまえ)
あなた
行きません…
(なまえ)
あなた
もう誰も、傷つけたくないですッ…
(なまえ)
あなた
だからもう外には出ません
太宰 治
太宰 治
…でも
太宰 治
太宰 治
一人は寂しいよ?
(なまえ)
あなた
ギ ュ ッ


あなたの下の名前は何も言い返さず、ただ服を握った

太宰 治
太宰 治
君の異能力は、使い方次第で人を助ける事も出来る
太宰 治
太宰 治
私が働いて要る所には異能力者が沢山居る。
其処で異能力について学ぶと良い
太宰 治
太宰 治
全てを投げ出すのは其れからでも遅くは無いよ
太宰 治
太宰 治
後…
(なまえ)
あなた
サ ッ
太宰はしゃがみ、あなたの下の名前の手を取る
(なまえ)
あなた
!?
太宰 治
太宰 治
もし死ぬのなら僕と心中してはくれないだろうか!
(なまえ)
あなた
え、あの…心中…!?
太宰 治
太宰 治
君の様な美女を探し求めていたのだよ!
(なまえ)
あなた
ええ…
ゾ ク ッ


太宰とあなたの下の名前の背筋が凍る

折本 里空
折本 里空
ゥ゛ゥ゛ゥ゛…
サ ッ


あなたの下の名前が太宰から距離を取る



途端に背筋が凍る感覚が薄れる

太宰 治
太宰 治
…(これが彼女の異能力…?)


一つ、おかしな事が合った

『太宰はしゃがみ、あなたの下の名前の手を取る』


太宰はあなたの下の名前の手を触っていた・・・・・



太宰の異能力は『無効化』発動条件は触れること



太宰はあなたの下の名前に触っていたのに異能力(だと予測しているもの)が出た



其れはつまり、先程の“里空”が彼女の異能力ではない事を表している

太宰 治
太宰 治
(じゃあアレは…?)
(アレは何なんだ…?)










作者
作者
難しい文章でごめん!

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