イギリスはそう言って、さっさと歩き出した。
魔理沙は軽い調子でついて行く。
後ろを歩く気配に、イギリスは小さく、ため息をついた。
通された部屋を見回しながら魔理沙は関心したように言った。
本棚にはぎっしりと本が並び、その中には明らかに普通じゃ無い本が混ざっている。
既に1冊持っている魔理沙に、イギリスは声を荒らげた。
パラパラとページをめくりながら魔理沙は楽しそうに笑う。
イギリスは飽きれたように呟いた。
そのとき。
──バンッ!!
勢いよく扉が開いた。
ズカズカと入ってきた男に、イギリスが怒鳴る。
アメリカの視線が、ぴたりと止まった。
魔理沙はニヤリと笑う。
イギリスのツッコミが飛ぶ。
ひょい、ともう一人の男が顔を出した。
肩をすくめながら、フランスは魔理沙を見た。
魔理沙はさらっと言い切った。
イギリスがぽつりと呟く。
そのとき。
さらに別の声が響いた。
低く、ゆっくりとした声。
部屋の空気が、ほんの少しだけ変わる。
魔理沙はその変化を感じ取り───
楽しそうに、目を細めた。
その一言に、誰もが少しだけ驚いた顔をした。
────こうして、魔法使いを中心に、さらに騒がしい生活が幕を開けるのだった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!