第3話

パートナー?。
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2022/07/02 12:27 更新
ナルは言うだけ言って教室から出て行った。


言い逃げだ。


微妙な空気が漂っていたのも数分、1時間目は算数らしくじんじんが入ってくる。


早すぎる展開についていけなかったのか突っ立ったままの2人は空いた席に座るよう促されていた。


性格悪そうな男子は空いた席を探すように歩き出す。


流架、と呼ばれていた子も続いて歩きだした。


2人は教室の後ろまで歩いてきて


歩いてきて…。


"座れるスペースのある席"の前で止まる。
日向棗
日向棗
和久井千華
和久井千華
私を見下してくる(座っているから自然とそうなる)性格の悪そうな…
これから性悪男子と呼ぼう(憶測でしかない)を見る。


私からはもちろんあっちからも声をかける事はないまま沈黙が流れ…
周囲の生徒達がチラチラと様子を伺っているのが見える。
乃木 流架
乃木 流架
…え、えっと
沈黙に耐え兼ねたのか、流架、と呼ばれていた…(これから流架と呼ぼう苗字知らないし)が
遠慮がちに声をかけてきた。


ちらりと周辺の席を見る。


あー…。


後ろからしたら空いていそうな席もあるけど、
結構座ってる隣の席に自分のもの置いてる子もいるから(主に技術系の子達とか)
座れる場所がここしかなかったって事らしい。


なんか正田が心読みに言ってるけど、多分2人の為に席空けようとしてるんだと、思う。


意外と優しいし、彼女(自分の欲の為に心読みを追い出そうとしてるだけ)。
神野
神野
何をしている、早く席に座らんか。お前達パートナーなんだろう
シーンと教室が静まり返る。
神野
神野
…なぜ黙る
教室に漂う空気に気づいたのか
じんじんは若干戸惑う(ほんとに微々たる眉の動きでしか判断できない)。


がすぐに正常を取り戻したじんじんは咳払いをしながら早く席に座るよう促す。
和久井千華
和久井千華
…座ったら?
日向棗
日向棗
性悪男子は無視するように席に座る。…態度悪いな。
乃木 流架
乃木 流架
あ、えっと…ありがとう
こっちはちゃんとしてるみたいだけど。


2人が席に着いたのと同時に通常通り授業が始まる。


板書をしながらじんじんの背中をじーっと見つめるのも飽きてきた頃、
ふと隣を見ると性悪男子はしっかり眠っている。


その奥に座っている流架は一応ノートをとっていた。


2人から視線を外し、外を眺める。


緑の葉で生い茂っていた木は枯葉に変わり、風に吹かれて散り始めていた。


…ナルに強制的にパートナーを組まされた事を思い出し、ついため息が出てしまう。
日向棗
日向棗
隣で寝ていたはずの性悪男子が私を見ている事には気付かなかった。

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