青チームの人たち全員が退場すると、モニターに2分間のカウントダウンが表示された。そして、出口の方から「さあさあ隠れて♪髪の毛見える♪」という童謡がかすかに聞こえてくる。
赤チームを観察していると、ギフンさんと仲間だと思われる方もいた。
そう言ってナムギュの手を引き、ギフンさんの方へ行く。
ギフンさんはすぐこちらに気付いた。
そう言って、ジュニに渡そうとしていた分の◯の人リストをギフンさんに渡す。
ギフンさんの近くにいた、仲間だと思われる方が振り返り、こちらに駆け寄る。
ピー(ピープ音)
モニターを見ると残り時間が0になっている。
ナムギュの横につき、入場する。
天井には星が手描き風に散りばめられていて、壁は灰色のレンガブロックが積まれたようなデザインだ。両端に扉があり、まだ閉まっている。
ナムギュはそう言って私の手首を掴む。
スピーカーから「もう隠れた?じゃあ行くよ」という女の子の声が流れるとすぐにカウントダウンが始まり、両端にある扉が開いた。
ゲーム会場の中は迷路みたいで、たくさんの道に分かれている。階段もあり、所々にドアがある。
見つけたドアを軽く押して見る。
すると、走る足音が聞こえてきた。
足音の方向に走って行くと、赤の人が青の人を追いかけているのが見えた。
番号を見ると、どちらも×の人だった。
青の人は壁に追い詰められ、怯えている。
そう言ってリストを見せる。赤ベストの人はナイフを下ろし、そのリストを取る。
青ベストの人は足をガクガクさせながら立ち上がり、こちらに深いお辞儀をして走り去った。
道を進んでいると、青ベストの人影が見えた。
番号は235番…◯派だ
私たちは235番に向かって走って行く。向こうも私たちに気付き、慌てて逃げる。
見失いかけたが、235番がドアの鍵を開け、中に入る様子がわずかに見えた。
私たちは235番が入っていったドアまで駆け込む。
ドアを開けると、壁を叩き「クソっ!」と叫ぶ235番がいた。
ナムギュは235番を殴り、へたりこませると後ろに回り、両腕を固定した。
私は暴れる235番の急所を思い切り殴った。
そして、悶えている235番の心臓目掛けて、全体重をかけナイフを刺した。
ナムギュが235番から離れると、私は頸動脈にとどめを刺した。大量の血が勢いよく吹き出し、顔に返り血がかかる。
顔についた血を袖で拭き、235番の首にかけている鍵を自分の首にかけた。鍵先は◯の形だ。
血で染まった部屋を後にして、階段の方へ向かう。
青のベストを着た30代くらいの女性が近くを通りかかる。こちらに気づくと驚いた顔をして、今にも腰を抜かしそうだ。
ナムギュはクソっ…と言わんばかりの顔をして、ナイフを振り上げていた腕をだらんと下ろした。
さらに進んで行くと、ドアの前に死体が2体転がっている。232番と100番、どちらも◯派だ。
なんか不自然……2人が同時に同じところで刺されることある…?もしかすると片方死んだふりとか…?
誰にも聞こえないようにナムギュに耳打ちする。
ナムギュは232番の鍵を、私は100番の鍵をそっと取る。
その時にそっと100番の頸動脈に触れた。
体温もあるし、まだ動いている。100番は死んだフリをしてる…!!確定だ…!
2人ともまだ動かない。232番の頸動脈も触ってみると、こちらは死んでいるのが分かった。
私はまたナムギュを少し離れたところに連れて行き、耳打ちする。
ナムギュが雄叫びをあげると、100番は驚いて勢いよく起き上がった。
100番はナムギュのナイフを持った腕を掴み、必死に抵抗する。私は後ろに回り込み、一発刺しても死なない脚に思い切りナイフを刺す。
痛そうな声を上げ、脚を押さえた状態で倒れ込む。ナムギュはそこにまたがり、一生懸命ナイフを刺しまくる。
100番はそのまま動かなくなった。頸動脈を押さえると、すでに死んでいることが確認できた。
喜んでハイタッチする。
制限時間はあと23分だ、十分に時間はある。私とナムギュは片っ端からドアを開けていく。
ある部屋の中にもう一つドアがある。⬜︎の鍵を使って開けると中には……
タイマーは残り20分だ。部屋から出て、道に戻る。
2人で喜んでいると、近くのドアが開いた。ドアからはヒョンジュさんが顔を出している。
私たちはヒョンジュさんいる部屋まで駆けつけた。すると、部屋の中には衝撃の光景があった。
ジュニは横になり、ジャージを下半身に覆って力んでいる。一瞬で分かった、ここで子供を産もうとしている。
慌てて駆け寄り、ジュニの手を握る。
ナムギュはそのまま部屋を出た。
ガチャッ(ドアが開く音)
ミョンギさんがこちらを見て、駆け寄る。
ヒョンジュさんとクムジャさんは驚いた顔をしている。
私はジュニの手を離し、ミョンギの手と繋がせる。
ミンスから紙を受け取ると、ペンを出し、この部屋から出口までの地図を書く。
わかりやすいように周辺にある部屋の特徴や、道の形も正確に書いた。
そう言って部屋のドアを閉めた。
私はクムジャさんの方へ駆け寄る。子宮口が全開で頭が全部出ているのが見える。
ジュニがクムジャさんの言う通り3回いきむと、赤ちゃんの鳴き声が聞こえてきた。
クムジャさんは赤ちゃんを引き出し、抱える。
ジュニは疲れ切った顔をして起き上がる。ミョンギはジュニの背中を支える。
ミョンギはジュニを抱きしめる。ジュニも手をミョンギの背中に持っていく。
クムジャさんはかんざしを取り、蓋を開けるようにスライドさせた。中には細い刃物が入っている。
クムジャさんは私に細い刃物を渡してきた。
産婦人科での実習を思い出し、血が飛び出さないようにへその緒をつぶしながらゆっくり切っていく。
無事に切断が終わり、へその緒を手際良く結んだ。
クムジャさんは自分のジャージに赤ちゃんを包んで、ジュニに差し出す。
ジュニはうなずき、ミョンギに赤ちゃんを渡す。
ミョンギは赤ちゃんを抱えると、涙腺が決壊したかのように泣き出した。
ジュニは右脚を押さえ、クムジャさんに支えられながら立っている。よく見ると足首のところに大きな青あざができていた。
クムジャさんと2人がかりでジュニを支え、出口まで向かう。
ジュニの足、あの感じだとヒビ入ってそうだな……
この歩き方じゃ、次のゲームが崖のセットになったら100%脱落する…
ジュニたちを出口まで送ったら◯を追加で殺すことも視野に入れないとな……
幸い、この部屋の近くに出口があったため他から見つからず、すぐに到着できた。
私は急いで3つの鍵を刺し、出口のドアを開けた。
ドアを開けると愉快な歌が流れてくる。
ミョンギは抱き抱えていた赤ちゃんをジュニに渡した。そして、ヒョンジュさんから差し出されたナイフを受け取る。
いや待って、気持ちはわかるけどそれだとお婆さん守りながら動かないといけなくなっちゃうから色々動きが制限されちゃう……絶対口が裂けても言えないけど、残られる方がお荷物なんだよな……
いやそういうことじゃねえ〜〜…!×であるクムジャさんに死なれたらせっかくここまで◯を殺してきたのに、1人分無駄になるじゃん……もう〜〜、どうしたら…
ガチャッ(ドアが開く音)
ドアを開けたのはナムギュだった。
ナムギュの後ろには、ミンスと、クムジャさんの息子だと思われる眼鏡の男性と、その他女性が2人ほどいる。3人とも青のゼッケンで、◯リストにはない番号だ。
息子の方がクムジャさんの方に駆け寄り、喜んで抱き合う。
ミョンギは半分苛立ちを見せながら、親子を出口に押し込み、女性2人の手を引っ張った。
クムジャさんは涙目で両手を擦り合わせている。
クムジャさんは何か言っていたが、遮るようにサッと扉を閉める。
扉を確かめると、一度閉めると次にまた鍵を刺さないと開かない仕様のようだった。
残り時間を見るとあと10分だ。
残り時間あと10分のところで一旦区切りです……!
今回は、ジュニの出産シーンや、人を刺すシーンでちょいちょい医学生要素を入れ込んでみたところがこだわりです💭
人を刺すときに、医学生ならどこを刺せば一発で殺せるか分かりそうだなと思って、「🔍どこ刺したら死ぬ」って検索したんですけど、そしたら自殺防止センターの連絡先みたいなのが出てきてしまったので諦めて頸動脈ってことにしちゃいました…笑
そんなしょうもない裏話はさておき、次でかくれんぼが完結です、またまだハラハラドキドキな展開が待ち受けています😂プレイヤーたちの運命やいかに…!













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!