第3話

14
2024/02/15 06:21 更新
「ピンポーン」
インターフォンの音で目が覚める

あの後いつの間にか眠ってしまっていたみたいだった
「ピンポーン」
もう一度インターフォンが鳴った
零(れい)
零(れい)
はーい
おれは返事をして玄関へむかい扉をあける
湊音(みなと)
湊音(みなと)
やっほ、零、来たよ
扉を開けると相変わらず身長の高い湊音がいた
零(れい)
零(れい)
昨日紫輝のままだったのに、よくおれだってわかったな
湊音(みなと)
湊音(みなと)
何年見てきたと思ってるの?雰囲気で分かるよw
零(れい)
零(れい)
そっか、まぁいいや、入れ
湊音(みなと)
湊音(みなと)
お邪魔しまーす
零(れい)
零(れい)
適当に座ってて、お茶もってくる
湊音を適当に座らせ、お茶を用意し持っていく
湊音(みなと)
湊音(みなと)
あ、ありがとう
零(れい)
零(れい)
おう
そういえば……
零(れい)
零(れい)
あれ、琉依は?
湊音は肩をすくめて答える
湊音(みなと)
湊音(みなと)
あぁ、琉依はまだ帰ってきてないんだ
湊音(みなと)
湊音(みなと)
警察署でごたごたしてるらしい
零(れい)
零(れい)
警察に引き渡して帰るだけだろ?遅くても4時には帰れるはずじゃねぇの?
湊音(みなと)
湊音(みなと)
そうなんだけどねぇ、なんか足止めくらってんだって
零(れい)
零(れい)
あぁ……
警察で足止め……

紫輝の所為とはいえ、申し訳なくなる
湊音(みなと)
湊音(みなと)
ま、後で来るよ
零(れい)
零(れい)
それもそうだな
そうだ、きっと大丈夫だろ

湊音(みなと)
湊音(みなと)
それで?最近の調子は?
湊音が本題に入った
湊音はおれのカウンセラー的なことをしてくれている
以前おれがあまり知られたくないと言ったら名乗り出てくれたのだ
零(れい)
零(れい)
いつも通りだよ
零(れい)
零(れい)
昨日みたいなことは久しぶりだったけど、私生活ではあまり影響はない、ただ……
湊音(みなと)
湊音(みなと)
ただ?
おれはこの話をすべきなのかどうか分からなかったが、何かあった時のことを考えると伝えておいた方がいいと思い、話すことにした
零(れい)
零(れい)
……ただ、最近入れ替わってる時の記憶が曖昧なんだ
湊音(みなと)
湊音(みなと)
え?
零(れい)
零(れい)
今までは記憶共有みたいな感じで、人格が変わった時もリアルタイムでその時の記憶が共有されてたんだ
零(れい)
零(れい)
だけど……最近はそれが曖昧なんだ
零(れい)
零(れい)
幸いなことに人格同士で話すことはできるから、何があったかはだいたい知ることはできるけど
詳しい話をすると、湊音は少し考える素振りを見せ、口を開く
湊音(みなと)
湊音(みなと)
それさ、零が忘れてるだけってことはない?
零(れい)
零(れい)
ねぇよ
あ、そうだ、今から透夜出そうか?
透夜はおれ達の中で一番まともだ

湊音もそれを知っているので
湊音(みなと)
湊音(みなと)
お願い
と頼んできた
零(れい)
零(れい)
じゃあちょっとまってて
そう言って目を閉じた───

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