リゾート地について、本当ならここで遊ぶ…?はずだったA組のみんなに心の中で謝る。
そして、班ごとに殺せんせーと遊び…というか本命を進めるために殺せんせーを引き寄せた。
怪しまれないように、いつも通りの暗殺を混ぜながら。
夜になって、ご飯の時間になる。
ここからが、正念場。
「それじゃあ、船上ディナーです。殺せんせー」
磯貝くん、なんだか案内役が様になってる。
「なるほど…せんせーを酔わせてから殺す気ですね?でもその程度じゃせんせーは殺せません」
酔わせるっていう策ももちろんあるんだけど、そうじゃない。大丈夫。きっと、殺せる。
「っていうか殺せんせー黒すぎ!」
……ずっと思ってたけど、言ってなかったことを莉桜ちゃんが言う。
「それじゃ前も後ろも分かんないよ」
「なんとかしてよね」
脱皮を使わせる気なのかな?でも、さすがの殺せんせーでもこんな見え見えの罠には引っかからないと思うよ。…多分。
「ヌルフフフ、お忘れですか?せんせーには月に1度の脱皮があるのです!」
え、、
「使った…」
「月に1度の脱皮…」
殺せんせーはE組のみんなに言われて初めて気がついたようで、雷が走ったかのような反応をしていた。
暗殺の前に、できる限りの力を削いでおきたい。少なからず、私だってそう思っていた。
「まさかこんなのにも引っかかるとは…」
でも、だいたいなんでも防ぐ脱皮を削れたのはいい兆しかも。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。