前の話
一覧へ
次の話

第13話

□12
866
2023/11/27 06:22






(なまえ)
あなた
うわぁ……







次の日、慌ただしく過ぎる準備に追われて


やっと一息つけたのは


BTSがステージに上がった瞬間だった








眩しいぐらいのスポットライトにいくつも照らされて


最初に歌い始めたのは


"あの" 可愛いぐったん







ではなくて








照明の明かりなんかよりも


ずっとずっと輝いて、一瞬でもステージを掌握する


BTSのジョングク、そのものだった


















す、凄い……


なんていうか、色気がダダ漏れ、、








ぐったんたら、いつからこんな表情するようになったの?


なんていうか


ぐったんなんて呼ぶのも烏滸がましいほどだよ



















ぐったん……グクと初めて会った時は


可愛い弟がもう1人出来たような感覚で


なんていうか、可愛いに溢れた存在だった







弟と仲良くしていたみたいで


よく家に遊びに来ていたグクとは


自然と砕けて話せるようになって







初めて会った時からヌナ、ヌナって慕ってくれて


まるで子犬が懐くように私に接してくれたグクとは


そのうちに弟が居なくても


2人で過ごすこともあるぐらいに仲良くなっていった








それもそのはず。グクは優しくてあったかくて


私のくだらない話なんかも楽しそうに聞いてくれて


一緒にいると、心があったかくなったから








それに、グクって不思議なところがあって


私が落ち込んでたり何かあると気づいたら隣にいて


話すうちに笑顔になってて








だからグクには


ある意味たくさん助けられた気がする









だけどそんなグクがデビューを決めて


忙しい彼とは、会えない時間が増えて








結構寂しく感じたのは


本人には内緒ㅎ











そんなグクと久しぶりに再開したのは


私が一番…ボロボロだった時。








ちょうどユンギと…別れた後だった







プリ小説オーディオドラマ