またお前か......

次から次へと、私の邪魔をしやがって

いったい何者だ？

探偵だと......？

ふっ、ふふふっ......

さすが探偵を名乗るだけのことはある

お前の言うとおりだ、少年

私はまず自分が引退するという噂を流し、続いて村中に近づいたのよ

プラーミャが絡んでいるとなれば、奴らは勇んでやってくる

私を捕まえる最後の機会じゃないかと焦ってね

そう

私はかつてこの日本で屈辱を味わったんだよ。あの四人の警察官によって......！

ご名答

警視庁を深く調べた結果、松田はすでに殉職していて、伊達も交通事故で死んだ

残るは「ゼロ、ヒロ」と呼ばれていた二人

「降谷、諸伏」という名前だけはわかったが、どれだけ調べても、その二人の情報は出てこなくってねぇ......

そう

あの男を逃走させたら、慌てて穴から這い出してくるってね

思惑どおり降谷が現れ、爆弾をはめることに成功

そこまでやれば絶対にもう一人出てくる

そう読んでいたが、ここまでやっても出てこないということは......死んでいるんだろう？

そのとおり

わざと盗ませたタブレットを持って、奴が仲間の元に戻れば、そこで起爆させ、ナーダ・ウニチトージティを吹き飛ばせる

ところが奴はなかまに会うことなく、ずっと単独行動をし続け、松田に会って全てを話そうとしたわけだ

松田はもう死んでいるというのに

タブレットに仕込ませておいた「東京」というキーワードに、ナーダ・ウニチトージティの奴らは見事に食いついてくれたよ

しかしあの男が、私の肩にある弾丸のことまで突き止めていたとは......誤算だったよ

取り出そうとすると神経を傷つけ、腕の動きに支障が出ると言われてねぇ

今更それを知ってどうする？

さっき言ったはずだ

『私の正体を知った者は、誰一人生かすことはできない』と

のこのこ集まって馬鹿な奴らだ

ハロウィンを盛り上げるための飾りぐらいにしか思ってないのだろう

お前はうすうす察していたようだな

あぁ、そうさ

ダミーも含めた液体火薬を、道玄坂、宮益坂などに配置しておいた

液体は一番低い場所_____つまりスクランブル交差点を目指して流れ下る

混じり合った大量の液体爆弾は、かつてないほどの大爆発を起こすだろう

そして私の正体を知る者は、全てこの世から消えるのだ

くっくくくっ......あーっははははっー！！