みんな私のものになる。
そこの道を歩いている男の子だって、
魔法の使えないあの子だって。
みーんなみんな私のものだった。
マッシュ・バーンデッドだってそのうちの一人だった。
私のことを好きかどうかは分からないけど、私にとても良くしてくれていた。
まだ編入してばっかでどういう子がいるのか全然わかんないけどとりあえず中庭に行って男の子でも見に行こうと思った。
中庭に行ってみるとひとりで本を読んでいる青年がいた。
えーと…名前は
そうだ思い出した
"ランス・クラウン"
重力魔法のクラウン家の長男だ。
心做しか寂しそうにマッシュくんはどこかへ行ってしまった。
そんな事をいちいち気にしていたらまともに生きていけないのでとりあえず気にせず男の子に話しかけることにした。
上目遣いで彼を見つめる
ベンチに腰かけ近距離の私を見て私のことを好きにならない男なんて居なかった。
それなのに
は?
なんで?
頬を赤らめてよ
もっと恥ずかしそうに情けない顔を私に見せてよ。
それから私は本を持っていなかったのでランスくんに話しかけていたけど依然としてランスくんは冷たい態度だった。
本を読むためにかけていたであろうメガネをくいっと上にあげていた
魔性の女Aの曲パロです!(
パロっていうか題名をお借りしただけ(
全然歌詞通りなんないです
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!