第11話

9.風紀を乱す愚か者
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2025/10/03 08:32 更新
《 mmntmr side 》
~エルシス学園、高等部校庭にて~
 余りにも眩しい太陽が私を照り付ける。休み時間の喧騒が、全方位から聞こえていた。
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
ん~...太陽が眩しいですね...
 そう言いながら、みぞれはぐっと伸びをする。
メメンティア・メモリス/mmntmr
そうですね。今の内に準備運動を済ませておきますか?
 次の魔法学科が校庭での授業と言う事で、私達は外に出ていた。体操服では無く、制服のまま外で授業を受けるのは余り無い事であろう。二、三時間目の中休みなので、外では沢山の生徒が遊んでいる。勿論同じクラスの生徒もちらほら見かけ、レイラーも例外では無かった。
レイラード・ヴァイリーセ/rir-
あ、見つけた~!!
 大声が聞こえた所を見ると、やはり其処にはレイラーがいた。手を振っていたので、小さく手を振り返す。
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
レイラーちゃん!
メメンティア・メモリス/mmntmr
やっと、ですか。
レイラード・ヴァイリーセ/rir-
も~、探したよ~!!!全ッッッ然見つからなかったし居ないのかなとか思っちゃったじゃん!!!
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
まぁまぁ、忘れ物を取りに行ったレイラーちゃんをそのまま待っておかなかった私達にも非はありますし...( 笑 )
メメンティア・メモリス/mmntmr
「どうせ直ぐに見つけられる」と、言った割には遅かったですね。
 レイラーは別れ際「どうせ直ぐに見つけられるし平気平気!!!」等と言っており、物の見事にフラグを回収した。少しどころかとても笑える。
レイラード・ヴァイリーセ/rir-
めめさん視線合ったよねぇ、合ったよねぇぇぇ!
メメンティア・メモリス/mmntmr
ちぇっバレていましたか。
レイラード・ヴァイリーセ/rir-
ちぇって言った!?ちぇって言った!!!!
 私にぐいぐい近付きながら喚いており、哀れみながら(自業自得なのは目を瞑って)後退り。
レイラード・ヴァイリーセ/rir-
ねぇちょっとぉ!?見つけたんなら話しかけてよぉぉぉ!!!
 距離を詰めてくるので、私達の元居た座標からズレていく。
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
流石にこんな広い校庭の中で、私達を見つけるのは無理ありましたし...
レイラード・ヴァイリーセ/rir-
だよねっだよね、そうだよね!?
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
えっ、と...まぁ...良いと思います!!
 この様に変な茶番をしながら周囲を観察する。そして、見つけた先に居たのは。
メメンティア・メモリス/mmntmr
(挙動不審な生徒が三名、と。)
 こそこそと何かをしている。ちらっと見えたのは、禁忌魔法でしか使わない素材。どう取り締まろうかと思っていたその時、私にみぞれと話していたレイラーが私の違和感に気付いた。
レイラード・ヴァイリーセ/rir-
...あれ、めめさんどしたの?何かに気付いた様な顔してるけど。
 出会ったばかりであると言うのに、人の違和感に気付いた。流石、と言いたい所だ。
メメンティア・メモリス/mmntmr
...私が何かを実行しようとしている、と言う事に気付いたのは流石ですね。
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
もしかして、何かお困り事でも?
 レイラーが私に話を振ったので、自動的にみぞれも私の方を向いた。まぁ、風紀委員会なら教えても良いだろう。のちに私が所属する場所なのだから。
メメンティア・メモリス/mmntmr
あそこに、『禁忌魔法の素材』と噂される物を持っている生徒がいまして。どう取り締まろうかと考えていた所です。
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
え!?早く言って下さい!!え~っと、『高等校庭禁忌未遂直ぐ向かって下さい!』
 焦ったみぞれは、横髪で見えなかった耳に手を当て連絡している。恐らくインカムだろう。
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
スゥ...『規則違反者へ告げる!!風紀委員会だ!!其処の生徒は直ちに投降しなさい!!従わない場合、魔法を使用させて頂きます!!』
 みぞれは腰に携帯しているメガホンを手に取り、もう片手にはポケットマギを持っている。そして、怒声を含みながら精一杯叫んだ。それに気付いた生徒は、焦って逃げ出そうとしている。
男子生徒(高)
風紀委員長だ!!クソ、逃げろ!!!
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
『従わないんですね!!魔法陣、展開!』
 みぞれは追いかける為魔法陣を展開し、この場を離れた。
レイラード・ヴァイリーセ/rir-
みぞれちゃん頑張れ~!!
メメンティア・メモリス/mmntmr
...さてと、私も向かいますか...。
レイラード・ヴァイリーセ/rir-
え、めめさんも!?
 驚かれるのは仕方ない。まさか転校生が風紀委員会に入る、なんて予測不能な事だ。
メメンティア・メモリス/mmntmr
面白そうですね!私も混ぜて下さい!!
 まずはみぞれに追いつく為に駆け出す。速く走るコツを掴めていれば、割と直ぐに並走出来る。
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
『え、めめさん!?速ぁッ!?』
メメンティア・メモリス/mmntmr
魔法、使用しても良いですよね?
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
あ、はい!従おうとしていないので大丈夫です!!
メメンティア・メモリス/mmntmr
魔法陣、展開!
メメンティア・メモリス/mmntmr
10秒程時間稼ぎして下さい、その後直ぐ片付きますから!!
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
10秒で良いんですね!?分かりました!!
 正式に召喚魔法を使うには多少の時間を要する。しかし、『魔力に変換できる物』を使えば短縮が出来るのだ。そもそも召喚魔法を早める為にはそこそこの魔力が必要。だからその短縮を可能とする為に、魔力補給が容易く出来るポケットマギを使用する。
メメンティア・メモリス/mmntmr
___『召喚魔法』『魔力代替』発動!!
メメンティア・メモリス/mmntmr
対象_____『Necromancer』!!
風紀委員
『禁忌未遂発見!』
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
『総員、包囲網を緩めないで下さい!!』
 『風紀委員』と書かれた腕章を付けた生徒が複数集まっている。如何やら風紀委員が到着した様だった。
男子生徒(高)
はっ!?アイツ誰だよ!!
男子生徒(高)
んなの知るか!!問題は風紀委員会だ!!
メメンティア・メモリス/mmntmr
(腕試し、と言ったら後々怒られなさそうですかね?)
 これで準備は完璧。しかし、今日はストレスでも発散したい気分だ。中級位の魔法でもぶっ放そう。
メメンティア・メモリス/mmntmr
みぞれさん、そのメガホンを少し拝借しても?
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
あ、どうぞ!
 渡されたメガホンを口に近付け、冷静な声で対応する。
メメンティア・メモリス/mmntmr
ふ~っ...『見ず知らずの生徒を見ただけで驚くなんて、面白いですね。』
男子生徒(高)
~~~~~!!
メメンティア・メモリス/mmntmr
(お~、滅茶苦茶イラついてるねぇw)
メメンティア・メモリス/mmntmr
『少し、制裁を与えさせて頂きます。』
 少し笑いを含めてしまったが、気にしない。
メメンティア・メモリス/mmntmr
みぞれさん、お疲れ様でした。後は任せて下さい。
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
はぁ...はぁ...ありがとうございます、任せました!
 メガホンを手渡し、微笑む。任されました、と答える様にスピードを上げる。こっちはずっと戦闘訓練をおこなって来たんだ、足の速さだけで巻かれてたまるか。
メメンティア・メモリス/mmntmr
(射程圏内...!!!)
 だっ、と一気に間合いを詰める。振り返った顔は驚いている事を示していた。
メメンティア・メモリス/mmntmr
ちゃ~んと、耐えて下さいね?
男子生徒(高)
ヒュッ...
メメンティア・メモリス/mmntmr
ドゥンケルハイト...
 『Necromancer』を改めて握りしめ、技名を喉から解き放つ。
メメンティア・メモリス/mmntmr
オスクリタァァァッッッ!!!!
男子生徒(高)
うわぁぁぁぁぁ!!!
 闇属性の中級魔法『ドゥンケルハイト・オスクリタ』。その言葉を放つと共に、目の前に私の影が伸びる。魔法陣が強く光っているのだ。直視したら目を焼きそうな、そんな光。
 相手は本能的に低度の防御魔法を張っていた様に見えたが、そんな軽い魔法では中級魔法相殺出来る筈が無かった。黒紫色の斬撃は、男子生徒へ大きな音と共に直撃する。周囲には砂塵さじんが舞い上がり、瞬く間に視界を奪わんとした。
メメンティア・メモリス/mmntmr
(っと、撤退撤退。後処理は風紀委員会に任せましょうか。)
風紀委員
『身柄確保、三名とも完了!』
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
『作戦終了です、お疲れ様でした!生活指導員に引き渡し次第、解散して下さい!』
メメンティア・メモリス/mmntmr
有難う御座います。包囲網のお陰で楽に仕留める事が出来ました。
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
いえいえ、此方こそ有難う御座いました...と言うか、全員同じ方向に逃げるとか馬鹿でしたね...。
メメンティア・メモリス/mmntmr
風紀委員会の連携が取れていたので、包囲網が崩れませんでした。さて、そろそろ次の授業ですかね?
 と、話しかけようとした所で、背後から迫る気配の対応を行う。この気配は、十中八九レイラーである事が容易に推測出来た。
レイラード・ヴァイリーセ/rir-
凄~い!!中級魔法放ったのに全然反動が来てなかった!!何者!?!?
メメンティア・メモリス/mmntmr
さぁ?秘密です。
レイラード・ヴァイリーセ/rir-
わ~、絶対なんかある奴じゃ~ん...みぞれちゃんもお疲れ様~~!!
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
有難う御座います。あ、そろそろ向こうに集まるみたいですよ。
 周囲を見渡すと、動きの流れが少し変わっていた。教室で見たことある生徒は一定の方向へ、その他の生徒は校舎へと動いている。
メメンティア・メモリス/mmntmr
そうですね。では、行きましょうか。
レイラード・ヴァイリーセ/rir-
じゃ、あそこまで競争ね!!よーいどん!!
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
え、急に!?待って下さ~い!!
 レイラーが走り出したのを皮切りに、みぞれも走り出す。
メメンティア・メモリス/mmntmr
面白そうですね、どうせなら圧倒的な差で一着を取って見せましょうか。
 思いっきり地面を蹴って前へ前へと進む。あっと言う間にみぞれを追い抜き、レイラーと並走した。
レイラード・ヴァイリーセ/rir-
あ、子供げな~い!!
ミゾレーナ・メノスリート/mzr
ハンデして下さい!!
メメンティア・メモリス/mmntmr
貴女も子供ですよね!?そしてハンデは一切しませんよ!!
 結果は言わずもがな。予想より結構楽しかった気がした。そして、クラスの元へと向かうのだった。
 姓は虹枷、名はがらすと申します。
 一人称視点で書く戦闘描写は疲れます
 何せTRPGの戦闘描写と視点が違いますね...()
 なんと、現在3500文字を突破しています。
 平均1600文字は何処へ...と感じました(今更)。
 本来は三時間目を描写予定でしたが、
 『流石に何か無いとつまらない』
 と感じ急遽変更しました。
 『ドゥンケルハイト・オスクリタ』は、
 単純に『闇(ドイツ語)・闇(イタリア語)』です。
 語りすぎましたね、ではまた!
 2025/10/03 17:32
 追記:書き忘れていました。閲覧1000以上、♡50、☆20、誠に有難う御座います!!!

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