目覚めると、青白い光が上にあった。
そう、20代位の執事らしき人が問いかける。
叶の話によると、今はスマホだとかいうものがあるらしい。
いつの間にか世界はこんなに面白く無くなっていた。
そう言って出されたのはアフタヌーンティー。
私の嫌いなくるみが入ったマフィンがある。
好きな物だけ食べて、嫌いな物は残してしまおう。
kne視点
食べろと言われても、ハードルが高い。
まだ初対面の、ましてや使える人の食べかけだなんて。
けれども、お嬢様がいいと言っているのならば…
僕はそう覚悟を決め、マフィンを口に入れた。
微かに甘みのある味と、くるみの硬い食感がした。
庶民以下の奴隷である僕からしたら、とても豪華な物である。
そして、最後のくるみを噛み砕いて飲み込む。
そう言い、僕はお嬢様に駆け寄った。
まさか、これが恋の始まりだなんて、当初の僕_いや、僕とお嬢様は、分かるはずがなかった。
変なところで切ってごめんなさい
moreきゅん奴隷の要素なくなってもなんとか恋愛は成熟させたいです
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!