第35話

4-9 最大の試練(自己紹介)
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2025/08/30 13:56 更新



女子寮では夕食を前にした女子生徒達が、

あちらこちらで楽しそうに談笑している



そんな少女達と目を合わせぬように下を向いたまま、

最上階に向かった




こうやって人目を避けて隅をコソコソと歩くのは、


学園だろうが街の中だろうが、どこにいても変わらない


今も、昔も。


いつだって、人の集まる場所に溶け込めない異分子だ




やがて最上階の物置部屋にたどり着いた


奥にある梯子を上り、屋根裏部屋の蓋を押し上げた



のろのろと歩いている内にすっかり日は暮れていたらしい


屋根裏部屋は手元がよく見えない程に暗かった



燭台の蝋燭に無詠唱魔術で火を点ける


この無詠唱魔術を人々は


「奇跡だ」


と称賛するが、自分的には無詠唱魔術を行使するより

普通の学園生活を送る方が遥かに難しい
サラ・コレット嬢に結んでもらったリボンを外し机に置く



それと、ポケットに入れっぱなしにしていた木の実も


ハンカチを広げて、その上に置いた。




___コツコツ。




窓をノックする音が聞こえる。



目を向ければ、体に影が落ち夜に紛れている


猫のシルエットがうっすらと見えた



窓の鍵を回すと、クズハは器用に前足で窓を開ける


(なまえ)
あなた
クー、おかえり
クズハ
クズハ
おぅ、ただいま
オレ様、情報収集してきたぜ!
クズハ
クズハ
褒めろ!
(なまえ)
あなた
……うん。ありがとう
クズハ
クズハ
聞いて驚け、第二王子は
3年生で生徒会長なんだ


とっくにしっている情報だった




だが、クズハの情報収集の努力を無下にするのも


気が引けて、無言でクズハの言葉に耳を傾ける


クズハ
クズハ
つまりお前が生徒会役員になれば、
王子に自然と近づけるってことだな!
クズハ
クズハ
オレ様賢い!


第二王子と私は学年が違うから、


普通に接近するのは難しいだろう




同じ生徒会役員なら、自然と接近できる…………が


(なまえ)
あなた
……無理いぃぃ




生徒会役員になるためには、成績優秀であることが絶対条件



その上で生徒会役員とのコネなども必要とされる。



ベッドに突っ伏して泣き言を言うと、


クズハの赤色の目がこちらを見る


クズハ
クズハ
でもよぉ、あなたの下の名前(カタカナ)。
お前は七賢人なんだろ?
天才なんだろ?
クズハ
クズハ
じゃあ、次のテストでめっちゃくちゃいい
成績を取れば、きっと生徒会役員に……



その言葉に無言で首を横に振り、教科書をベッドに並べた


(なまえ)
あなた
教科書をみてわかるように、
セレンディア学園は歴史や語学に関する教科が圧倒的に多いの
(なまえ)
あなた
貴族の子に求められる知識だから当然なんだけど…

そこまで言い、少し言葉を詰まらせる


あまり人言えた話ではないが覚悟を決め続きを語る
(なまえ)
あなた
けど、私が専攻していたのは
魔術に関すること全般なの
(なまえ)
あなた
魔術史、基礎魔術、魔法生物学、魔導工学、魔術に絡む法律関係は詳しいだけど……


指を交差させ、どこか虫の居所が悪そうに

先程より早口で言葉を紡いだ
(なまえ)
あなた
……それらを除くと!
算術以外は軒並み平均以外なの!



魔術に関することは暗記できるが


五爵の序列が出てこないほど記憶力が偏っている


クズハ
クズハ
お前はミネルヴァって学校に
通ってたんだよな?
クズハ
クズハ
そこでは語学の勉強はしなかったのか?
(なまえ)
あなた
……み、ミネルヴァで私が専攻したのは……
古代魔法文字と、精霊語で……



当然どちらも貴族の子に求められている知識ではない


なんだったら、大抵の人間には一生無縁のものである





私はクズハを胸に抱いて、項垂れた





あなたの下の名前(カタカナ)ちゃんのクズハの呼び方変更しました!


クズ呼びは流石に良くないなと思いまして………



あと、白猫って前描いたような

描いてないような気がしたんですけど黒猫で!



葛葉は白猫というより黒猫やろ!

くろのわやし!!って感じで変更でーす

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