第11話

ごめんねの
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2024/06/04 15:42
gn side



がちゃっ、


mn「ただいま〜、あれ…待ってたの?」


gn「うわきしたでしょ。」


mn「ん?なんのこと?」


gn「どこいってたの!いま日にち変わっちゃってるじゃん!」


mn「何処って…飲みに行ってただけだよ」


gn「だれと?何人で?」


mn「社員さんと、3人で…」


gn「社員さんって?男?女?」


mn「男……」


gn「うわき…」


mn「そういうこともしてない訳だし、浮気じゃないでしょ。向こうには恋人もいるよ。」


gn「でも、ぼく嫉妬した」


mn「嫉妬したら浮気って訳じゃないでしょ。手洗いたいからどいて。」


gn「ん……わかった…」


男の人と飲みに行ってたって…

絶対浮気だって、絶対なんかあるって!


もう涙出てきそうなんだけど。

問ちゃんも冷たくない?いつもより

僕に冷めたんなら辻褄が合うし…

やっぱり浮気してたんじゃ……



mn「あ…コンビニ行ってくる」


gn「ん……」


mn「なんか欲しいものある?」


gn「ない…」


mn「はーい。」


がちゃっ、


gn「……ぁ、」


香水の匂いがした。

おめかししたのかな?それとも、

浮気相手の香水の匂い?


やだ…僕が束縛してるみたい…

いや、しちゃってるのかな…


泣きそう、でも問ちゃんが帰ってきたら…


gn「ぅ、……問ちゃ、っ…」


問ちゃんからLINEが来て、

ロック画面には僕たちの写真が写っている。


まともにLINEの内容も見れない

ごめんね、問ちゃん











mn side


「いいじゃん、一緒に遊ぼうよ〜。」


絶賛絡まれてる。怖い


mn「やめてくださ……っ、!」


「なに?このロック画面笑 双子?」


mn「双子だけど…ちがう、」


「何言ってんだ笑 早く来いよ。」


mn「やめて…っ、うで離して…」


「じゃあこいつ呼べよ。笑」


指さすのはロック画面の言ちゃん…

そこそこ似てるはずなのに、

初見で見分け着くのすごすぎ…



「言ちゃん、今絶対外出ないで」 送信…


「送ったか?」


mn「今寝てるかも…っ、」


「知らねぇよ、早く呼べ」


mn「ぁ…今、来てるみたいです…っ」


後のこと、何も考えずに言った。

今日は少し覚悟しておこう…




10分後 …


「おい、いつ来るんだよ?」


mn「わかんな…いです、」


どんっ、どさ…っ


mn「いた…ぃ、やめて…」


「…今日のとこはいいか、また会ったら覚悟しとけよ」


あ…助かった…

今、人生で初めて本気で死ぬかと思った。


LINE、まだ既読ついてないし

本当に寝ちゃったのかもな





がちゃっ、


mn「いてて…ただいまっ、」


gn「…ぇ、」


mn「ん、起きてたんだ…お風呂入るね」


gn「なにしてたの…」


mn「コンビニいただけだよ、迷っちゃって笑」


gn「うそつき、!そんな服汚して、傷だらけ…」


mn「…ごめんね、ころんじゃっただけだよ」


gn「ちゃんと言ってよ!嘘つく問ちゃん嫌い!」


mn「きかないで…思い出したくないの」






gn side


mn「きかないで…思い出したくないの」


gn「…双子だからわかるよ。声聞こえてたもん。外からすごい怒鳴り声…」


mn「死んじゃうかと思った、…」


gn「ねぇ、お兄ちゃんでしょ…泣かない…」


mn「ごめんね…お兄ちゃんなのに弱くて、」


gn「すきだもん…そういうところも、なんでもかんでもお兄ちゃんだから好きなの」


mn「…ほんとに?」


玄関で、床に座って話してるの

可笑しいのにこの場じゃ何一つ可笑しくないの


gn「…だいすきだってば」


mn「…ん、っ」


gn「あひる口、かわいいね」


mn「そうじゃなくて…っ、」


gn「ん?」


mn「んっ、」


ちゅっ、じゅる


両手で僕の顔を覆って軽く引っ張って、

そのままキス。ディープキス。


mn「…んふっ、/」


gn「…一緒にお風呂入ろっか、ね?」


mn「んっ!入る…」


gn「待ってるから、お洋服もってきて」


mn「はぁーいっ、」



この日、お互いにごめんねのチューした。

全てはチューで解決してくれる

楽っちゃ楽で、辛いといえば辛いのか…






end

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