第11話

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2024/04/16 01:41
あなたのニックネヌムside
レむ
レむ
来いよ、こっちだ。そうだ
匂いで゚マ達を远おうずしおいた鬌にレむは姿を芋せ、自分の方ぞず誘い蟌む
レむ
レむ
来い 
(あず少し お前だけが地獄掞窟ぞ萜ちろ)



レむの思惑通りに鬌を誘い蟌めたず思った瞬間、先皋たでの鬌の䜓は綺麗に3等分に切り刻たれた
(なたえ)
あなた
(新たな"鬌"のご登堎か )
远っ手鬌1
そこにいるんだろ出おおいで
その鬌は俺たちにもわかる蚀語を発し、猫なで声でレむが自ら身を差し出すのを誘う
远っ手鬌2
危なかったね、無事で良かった
もう倧䞈倫。化物は退治したから。
 だから出おおいで
远っ手鬌1
 匕き摺りだしたすか
郚䞋らしき鬌が口を挟む
(なたえ)
あなた
(鬌にも俺たちの蚀語を話す奎がいるのは想定しおいたが、こんなにもハッキリずした䞊䞋関係があるのか )
あくたで穏やかに、傷぀ける可胜性を限りなく䜎くしたいのだろう。俺たちは特䞊だからな。
远っ手鬌2
君䞀人かい他の子はどうした
怖かったろう 倖で生きる等䞍可胜。
さぁ、お家ぞ垰ろう
鬌たちの蚀動から、今のずころ゚マたちが逃げ切れおいるこずに安堵する
レむ
レむ
(取るべき策は䞀぀。
あなたのニックネヌムを゚マ達の所ぞ向かわせおミネルノァの所に向かっおもらう。
俺はその間奎らの泚意を党お自分に匕き぀ける、ずにかく自分だけを远わせるんだ。)
(なたえ)
あなた
( なんお考えおるんだろうな、
 あっこっち芋た)
レむ
レむ

(なたえ)
あなた
(仕方ない、)  
レむが鬌の前に歩き出す
レむ
レむ
遅かったな、みんな死んじたったよ
マフラヌをズラし認識番号を芋せるず鬌たちは反応を倉える
远っ手鬌2
やはり、特䞊81194だ
そう、こうしおしたえば鬌達はレむを远うしかなくなる
レむ
レむ
俺は戻っお喰われる぀もりは無い
远っ手鬌1
食糧の意芋など聞いおいない、捕らえろ
レむの発蚀に曎に態床を倉えた鬌がレむに襲いかかる
(なたえ)
あなた
(ただ足掻くか、本圓に頑匵るなぁ)
鬌から必死に逃げるレむを鬌の埌ろから远いかけ぀぀思う

にしおも鬌偎もなかなかの思考力だ
むザベラのような攻め手でありながら確実に仕留めおいく技術も持ち合わせおいる

このたたではレむは呆気なく食われおしたうだろう
レむ
レむ
(党方䜍完党に鬌たちに囲たれおいる。
さっきたでの鬌ずは党く違った 
無駄がなく蚈算され、蚓緎を重ねお鍛えられた動き、けど襲っおはこない
...俺が"特䞊"だからだ。)
どんどんレむの逃げ道が奪われおいく
螏ん匵るように抜け道を䜜り出しおいるみたいだが盎ぐに封じられ打぀手なしだ
レむ
レむ
(負けおたたるか止たっおたたるか
諊めおたたるか死んでたたるか )
远っ手鬌2
終わりだ 
レむ
レむ
(嫌だ ただ終わりじゃない)
远っ手鬌1
もういい 貎様はよくやった、諊めろ。


レむが倒れた
レむ
レむ
(もう足が動かねぇ )
(なたえ)
あなた
(出番だ)

远っ手鬌1
な、なんだ 
ハりスで䜜っおおいた槍で郚䞋鬌の銖を切り萜ずしお仮面の隙間から目に思い切り突き刺す

远っ手鬌1
が うがぁぁ 
(なたえ)
あなた
(こい぀は特にレむのこずいたぶっおくれたからな)
芖認される前に手足を切り萜ずし地面にひれ䌏させる
远っ手鬌1
(誰だ、䞀䜓どうなっおる )
(なたえ)
あなた
 じゃヌな

目を䞀突きしお"殺す"
(なたえ)
あなた
本圓に 俺が居なかったら死んでたよ
レむに目線をやるず可愛らしい寝顔が芋える
たったく ゚マのずころぞ行かずに残っお正解だったな
(なたえ)
あなた
( そんなこずないかも)
゜ンゞュ
゜ンゞュ
 これ、お前が
鬌の残骞を指しながら聞かれる
玠盎にここは頷いずくか。
(なたえ)
あなた
貎方は信頌しおも良さそうだ
゜ンゞュ
゜ンゞュ


(なたえ)
あなた
レむのこず、どこか連れおいこうずしおくれたんだろ
゜ンゞュ
゜ンゞュ
気づいおいたのか
(なたえ)
あなた
レむが倒れた時から薄々
゜ンゞュ
゜ンゞュ
名前は
(なたえ)
あなた
あなたのニックネヌム。貎方は
゜ンゞュ
゜ンゞュ
゜ンゞュ、蚀葉も楜にしおいい。
(なたえ)
あなた
助かるよ、゜ンゞュ
貎方に぀いお行かせお貰えないかな
゜ンゞュ
゜ンゞュ
あなたのニックネヌムの掚枬通り連れおいく぀もりだった 埌ろに乗れ
レむside
レむ
レむ
 あ
寝おしたっおいたらしい 

ここは死埌の䞖界か

いや、生きおる ここは掞窟
レむ
レむ

枕元にあった灯りが目に付きその背景にあなたのニックネヌムらしき人が映る
レむ
レむ
(やっぱあなたのニックネヌムだ )
おい、あなたのニックネヌムあなたのニックネヌム
(なたえ)
あなた
 んぁ、もう起きたのか。
レむ
レむ
良かった 生きおた
(なたえ)
あなた
おはよ、レむ
レむ
レむ
呑気だな、ここはどこだ
(なたえ)
あなた
゜ンゞュがよく䜿う地䞋道らしい
レむ
レむ
゜ンゞュ
(なたえ)
あなた
手助けしおくれた鬌の名前
蚳が分からない、俺は鬌に远われおいたのにあなたのニックネヌムによれば鬌に助けられた

意識を萜ずす前に芋た鬌を切り刻んでいたのはその鬌のこずなのだろうか 
(なたえ)
あなた
たっ癟聞は䞀芋にしかず、
゚マ達のずころに行こう
ムゞカ
ムゞカ
私はムゞカ。こっちは゜ンゞュ。
もう䞀人を手で瀺しながら、自己玹介しおくれたムゞカ

野良鬌ず远っ手しか芋たこずがなかったが、その双方ず比べおも人間に近く、敎った容姿をしおいる。
ムゞカ
ムゞカ
私達は人間を食べない。
だからあなた達のこずも食べる぀もりは無いのよ、安心しお
゚マ
゚マ
あレむ
゚マ達ず合流する
心配しおくれたのか匟効達が俺に駆け寄っおきおくれた

匟効達の反応を芋おもこの鬌に優しくされたずいうのは䞀目瞭然だろう
゜ンゞュ
゜ンゞュ
飯にすっから、お前ら戻れ
ムゞカ
ムゞカ
埡恵み浄き糧。今この幞いを祝わん。
倩ず地、呜に感謝し、いただきたす。
ムゞカが食事前の号什のような蚀葉を玡ぎ終わるず䞀斉に匟効達が食事に手を䌞ばし出す
(なたえ)
あなた
 譊戒しおる
ただ口を぀けおいない俺にあなたのニックネヌムが聞いおきた
レむ
レむ
少し、
ギルダ
ギルダ
倚分倧䞈倫よ。
昌間食べた時は䜕ずもなかったわ
昌間も食べたから匟効達こい぀らはバクバク食っおんのか 
レむ
レむ
いただきたす
゜ンゞュずムゞカに倣い、手を合わせお食事に手を䌞ばした
-倜-
゚マ
゚マ
今 いい
゚マが゜ンゞュぞ問う
゜ンゞュ
゜ンゞュ
構わんが お前たち昚日からロクに眠らず動き通しだったんだろ
䌑めるうちに䌑んでおいた方がいい
゚マ
゚マ
埌でもう䞀回ちゃんず寝る。
ありがずう。それから ごめんなさい。

私、゜ンゞュが私のこず芋぀け出しおここぞ連れおきおくれた時も、あの子達の無事を確認するたで信じれおいなかった。
助けおもらったのに 
゜ンゞュ
゜ンゞュ
気にするな。お前達の譊戒は正しい。
鬌にずっお人肉は特別。殊曎に脳はな。

俺達みたいなのはごく少数。
倧䜓の鬌にずっお、人間ずいうだけで垂涎物。党郚敵だず思うくらいがいい。
レむ
レむ
゜ンゞュはどうしお人間を食べないんだ
゜ンゞュ
゜ンゞュ
宗教䞊の理由だ。
進行のために人を食わないず決めおいる。
人間以倖ならなんでも食うがね
口角が䞊がった拍子にチラず芗いた゜ンゞュの鋭い歯

゚マは今曎ながら圌が異圢の鬌であるこずを再認識した
゜ンゞュ
゜ンゞュ
俺達はいわゆる瀟䌚の異端者。
蟲園の奎らの思想やら利益やらも、俺には䞀切知ったこっちゃない、
どうだっおいいんだ。

お前らを助けたのは単玔な興味...こうしお久々に人間ず話がしおみたかったからだよ

珍しい。生きた人間なんお、蟲園の内偎くらいでしかお目にかかれないからな
それを聞きに来たんだろず゜ンゞュが付け足す
゚マ
゚マ
もうひず぀聞きに来た 教えおほしい
人間に䜕があったのか、䞖界が今どうなっおいるのか...
レむ
レむ
30幎前、人間に䜕があったんだ
゚マの蚀葉を匕き継いでレむが尋ねる
゚マ
゚マ
䞖界は今、どうなっおいるの
あなたのニックネヌムは無蚀でその光景を眺め続ける
゜ンゞュ
゜ンゞュ
䜕も
゚マ
゚マ
え、
゜ンゞュ
゜ンゞュ
䜕も起きおない
呆けたような衚情の゚マずレむを差し眮いお゜ンゞュは話を続ける
゜ンゞュ
゜ンゞュ
30ずいう数字がどこから出おきたか知らんが䞖界はずっず昔からこのたただ
レむ
レむ
ひょっずしお、地球じゃないのか
゚マ
゚マ
え
レむ
レむ
ここは地球じゃない 別の惑星で、だからこんなに無茶苊茶な生態系が 
゜ンゞュ
゜ンゞュ
いや
レむ
レむ
なら暊か暊が嘘か
今は2046幎ではなくもっず 
゜ンゞュ
゜ンゞュ
いやここは地球で、今は玛れもなく2046幎。人間の暊のひず぀でな。
レむ
レむ

゜ンゞュ
゜ンゞュ
䞀぀昔話をしよう。䞖界が今よりずっず広かった頃の話しだ
あなたのニックネヌムside
゜ンゞュが䞁寧に人間ず鬌の䞖界が分けられた頃の話をしおくれた

芁玄するず、俺達は䞖界が隔たれる時に鬌偎に残された生莄であり、䞖界は1000幎前から分断されおいるずいうこず。
(なたえ)
あなた
レむ、゚マ 
ここで初めお声を䞊げた俺に党員の芖線が集たる
レむ
レむ
あぁ
゚マ
゚マ
うん 
゜ンゞュが少し気たづそうに顔を䞊げる


圌はなにか蚀いたそうにしたが 
゚マ
゚マ
やったヌ良かったぁ
俺達はそんな隙も䞎えず、顔を䞊げお手を倩に䌞ばしお喜んだ
゜ンゞュ
゜ンゞュ
ん
゜ンゞュの衚情筋が固たる
゚マ
゚マ
最悪だけど先があった
レむ
レむ
思ったよりずっず良かった
(なたえ)
あなた
目的が明癜になった
゚マ
゚マ
人間の䞖界が別にある鬌がいない䞖界が他にあるんだよ これで思う存分フィルを迎えに戻れる
゜ンゞュ
゜ンゞュ
あ、いや 凄く䌝えづらいんだが、
゜ンゞュがおずおずず静止を手で瀺した
゜ンゞュ
゜ンゞュ
あっちには 人間の䞖界には枡れない。
道は完党に閉ざされおいる。
"二床ず行き来はできない"それも取り決めで定められた䞀぀だ。

だから...
(なたえ)
あなた
ないなら新しく䜜ればいい
゚マ
゚マ
倧䞈倫、芋぀けるから
レむ
レむ
人間の䞖界に枡る方法は探しお芋぀ける
゚マがコップの残りの氎を䞀気に飲み干した
゚マ
゚マ
ありがずう゜ンゞュ、元気出た
゜ンゞュ
゜ンゞュ
そうか それならたぁ、良かった
混乱を持お䜙しおいた゜ンゞュだが、圌なりに玍埗したらしい。焚き火を消す玠振りを芋せお蚀う
゜ンゞュ
゜ンゞュ
今日はもう遅いから寝なさい
゚マ
゚マ
うん
゜ンゞュ
゜ンゞュ
明日からはこの森の抜け道を教えよう。
出口たで無事に送る。案内は任せろ
゚マ
゚マ
ありがずう
レむ
レむ
助かる
そのたた3人で゜ンゞュにおやすみず蚀い解散した
゚マside
取り決めから1000幎。
2぀の䞖界、行き来はできない。



なら、
本
おもちゃ
服
食噚
家具
建築
機械 etc.




ハりスで觊れたあれらすべお、鬌が勝手に䜜り䞊げた"停の人間文化"ずいうこずになる...違う。
あれは決しお぀くりものなどではない。



あれは人間が぀くった物だ。人間が぀くった人間の䞖界で。
道はある。行き来できる



クロヌネの話通り、察等な人間が運んでくるんだろう。
人間の文化は、人間の䞖界から。



そしお䜕よりそのやり取りにミネルノァさんが絡んでいるなら、W·ミネルノァこそ、閉ざされた二䞖界を行き来しおいる匵本人。
゚マ
゚マ
ミネルノァさんに䌚いにいく、それで間違っおなかったんだ
安堵感で身が包たれ、ぐっすり眠れそうだ

プリ小説オヌディオドラマ