そう言うと○○ちゃんは鋭いナイフを取り出し、私に向けた
指先がピッと動く。
それと共にナイフも私の方に勢いよく向かってきた
私は驚きと恐怖で動けなかった
すると前にエイトくんが立ちはだかった
ナイフが刺さった衝撃でよろける
そういいながらエイトくんはバラバラになったブローチを見せた
良かった、"これ"が守ってくれたんだ…
夢の、中……?
そう言って○○ちゃんは私の前に立ちはだかっているエイトくんにナイフを向けた
私は咄嗟の思いでエイトくんの前に立ちはだかった
胸にナイフが当たる感触がする
このまま死んでしまうんだ、
死んだらまた救えなくなるのかな?
エイトくんは、これからどうやって_
目の前にあるナイフが思いっ切り地面にめり込む
○○ちゃんが動く前にツムルは○○ちゃんにも重量操作を掛けた
ドア付近を見ると息切れをしているツムル
そう言ってツムルはナイフを取り上げた
ツムルは寂しそうに笑ってこちらを見た
その後、○○ちゃんはバラム先生とツムル、そして他の先生方にこれまでの経緯を話していた。
すぐには処分は決まらなかったが、決まるまでは自宅謹慎という形だそうだ。
私達はと言うと、そのまま私の家で2人共夜を明かした
今日は昨日のこともあり、2人とも休暇を貰えた
だがずっと家にいてはあの事を考えてしまうため、二人でブラブラと街を歩いていた
彼女は私が見る最後までエイトくんを愛していた
それに、憎くてたまらなかったであろう私に「さん」を付けてた。
本当はいい子だったんだろうけど、環境やヒトが彼女を変えてしまったのか
自分の「普通」と周りの「普通」が違っただけ
愛し方が違うだけ。
それなのに異常だと思わせてしまう環境が恐ろしい
今度は幸せになって欲しい。
私達は大きな影の中で微笑みあった
赤い涙を流しながら。
𝐻𝒶𝓅𝓅𝓎 𝑒𝓃𝒹…?













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。