第41話

幸せ
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2025/07/27 15:00 更新









夢主ちゃん
私を愛してくれないなら、また死んでもらうしかないね。

夢主ちゃん
今度はあなたの名字さんも一緒にね。ずうっとずっっと…邪魔してきたんだし。







そう言うと○○ちゃんは鋭いナイフを取り出し、私に向けた




指先がピッと動く。



それと共にナイフも私の方に勢いよく向かってきた







私は驚きと恐怖で動けなかった




あなた
………!!(やばっ、死_)





すると前にエイトくんが立ちはだかった









ナイフが刺さった衝撃でよろける





あなた
…ぁ…!!エイトくん!!!!
 


エイトくん
……っ、大丈夫。これのおかけだよ


そういいながらエイトくんはバラバラになったブローチを見せた







良かった、"これ"が守ってくれたんだ…

夢主ちゃん
………っ〜!!!どうして!!




夢主ちゃん
なんでそこまでしてその人を守るの!!なんで私じゃ駄目なの!?




エイトくん
…僕は、見返りがなくても、他人を優先してしまう優しいあなたの下の名前が好きなんだ。

エイトくん
ここまでされても、ずっと辛くても平気なフリをする彼女を支えたい








夢主ちゃん
そんなの、………。だって知らなかったもん、どんな子が好きなのか…
 
夢主ちゃん
………夢の中でも…皆が幸せになれるように頑張ったのに、






夢の、中……?





あなた
もしかして、あの夢、も…、?

夢主ちゃん
……そこまで覚えてるんだ?それは予想外だなぁ…

夢主ちゃん
あなた"達"に見せた夢…あれも私の仕業。けどね、その夢に出てくる人の奥底の気持ちを大袈裟に表しただけ。


夢主ちゃん
だから、あなたの名字さんのエイト先生やツムル先生の夢も…エイト先生のあなたの名字さんの夢も。全部皆の気持ちだったんだよ
夢主ちゃん
ホントの気持ちを分からないままじゃ嫌でしょう?



あなた
○○、ちゃん…。


夢主ちゃん
自分の気持ちに蓋をして生きるなんて、そんなの私は絶ッ対に嫌!!!!!
夢主ちゃん
……だから、ここで死んで





そう言って○○ちゃんは私の前に立ちはだかっているエイトくんにナイフを向けた







私は咄嗟の思いでエイトくんの前に立ちはだかった








胸にナイフが当たる感触がする









このまま死んでしまうんだ、










死んだらまた救えなくなるのかな?

エイトくんは、これからどうやって_












ツムル
重量操作フラクタル!!!!!!





目の前にあるナイフが思いっ切り地面にめり込む





○○ちゃんが動く前にツムルは○○ちゃんにも重量操作を掛けた
ツムル
………ギリギリセーフ…だよな?



ドア付近を見ると息切れをしているツムル


夢主ちゃん
なっ……どうしてここに…




ツムル
エイトとあなたが屋上に行ったあと、○○さんも屋上に向かう姿が見えたからさ。


ツムル
こっそり様子を見てたけど、さすがに"これ"は見過ごせないよ

そう言ってツムルはナイフを取り上げた



ツムル
俺もエイトも、君が生徒だって事もあって手は出せなかったけど…
ツムル
光り物を出したのなら話は別だよ。



夢主ちゃん
……なんで。
ツムル
なんでって…何が?





夢主ちゃん
なんで、片思いしてる相手の恋人なんかの味方できるの?








ツムル
…………。

ツムル
俺は…、あなたを好きだからこそ幸せになって欲しい。


ツムル
たとえその隣が俺じゃなくても。





ツムルは寂しそうに笑ってこちらを見た







夢主ちゃん
………私には分かんないよ


ツムル
これから知っていけばいいさ。

ツムル
…………エイト、あなた。この子はとりあえずバラム先生に受け渡すから、君らは応接間で待ってて

エイトくん
待ってツムル、僕も_







ツムル
…大事な彼女を1人にさせるなよ








エイトくん
………分かった。
















その後、○○ちゃんはバラム先生とツムル、そして他の先生方にこれまでの経緯を話していた。






すぐには処分は決まらなかったが、決まるまでは自宅謹慎という形だそうだ。
 












あなた
なんとか終わった…
 

エイトくん
結局29日になっちゃったね笑
あなた
ごめんね、誕生日だったのに…。
エイトくん
あなたが謝ることじゃないよ、それに無事に終わったんだし



私達はと言うと、そのまま私の家で2人共夜を明かした






今日は昨日のこともあり、2人とも休暇を貰えた
 

だがずっと家にいてはあの事を考えてしまうため、二人でブラブラと街を歩いていた




あなた
………○○ちゃん、大丈夫かな
エイトくん
きっと大丈夫だよ。



彼女は私が見る最後までエイトくんを愛していた





それに、憎くてたまらなかったであろう私に「さん」を付けてた。





本当はいい子だったんだろうけど、環境やヒトが彼女を変えてしまったのか



あなた
…もし、○○ちゃんが違う環境にいたら終わり方ももっと違ったのかな

エイトくん
……そうだろうね、幸せになれてたと思うよ




自分の「普通」と周りの「普通」が違っただけ


愛し方が違うだけ。

それなのに異常だと思わせてしまう環境が恐ろしい






今度は幸せになって欲しい。



エイトくん
……ねぇ、あなた
あなた
ん?




エイトくん
今まで守ってきてくれた分、僕が幸せにするよ。
あなたが支えてくれたように、僕も君を支えたい














エイトくん
だから、僕と家族になって欲しい








あなた
……うん、喜んで







私達は大きな影の中で微笑みあった






















赤い涙を流しながら。
   




















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