山崎 凪 視点 ↺ 山中視点
慈華 心春 ... 新入生代表の挨拶をしていた
その女の子の 姿は あまりにも前世の彼に似ていたんだ
今は自由時間 、 帰ってもいいし 、 まだ学校にいてもいい時間
だから1回若林くんたちのクラスに行こうと思って
歩いているところ
「 あれ ... ? 」
若林くん達の教室前にいる 、 あの女の子は
... 近くで見ると本当に似ている
身長や 顔立ちは違うけれど
雰囲気がとても似ている
「 飯塚 ? 」
「 ... え 、 ? 」
その子の目の前で金久保くんが言葉を発したせいか
又は 、 記憶があるのかわからないけれど
話しかけられたと思ったのか 彼女は反応した
「 誰 ... ? 」
「 あぁ 、 人違いだったらしい
すみません 」
「 そう 、 ですか 」
「 君 、 新入生代表の挨拶してたよね 」
喋ってしまった
... そんなつもりはなかったけど
無意識に口が動いていた
「 あ 、 はい 、 そうですね 」
「 すごいね 、 ... 」
「 そんなことないですよ 」
あぁ 、 似ている ...
喋り方が少し似ている
そんなことを思っていると声が聞こえた
「 心春 ... ?! 」
「 一 、 どうしたの 」
「 誰ですか 」
「 え 、 ?!
えーっと 、 2組に知り合いがいるから
行こうとおもって 、 教室入る前にいたから
新入生代表の子と喋れる機会なんて無いし 」
「 はぁ ... そうですか 」
やばい ... 怪しい人みたいになってる
ていうかこの子 、 一条くんに似ている
姿も 雰囲気も
「 行こう 」
「 え ? うん 、 」
一条くんに似た子は 、 飯塚くんに似ている子の手を引いて
その場を立ち去ってしまった
僕は 再会できたことの嬉しさがあった
楽しそうに話す二人の姿をみたらとても幸せそうで
今なら前世じゃ叶わなかったことも
今の二人ならきっと叶えられるんだろうなと
叶うんだろうと
ふいに思ったんだ












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。