階段を下がってコンコンっと軽い音を鳴らす。
ドアが開き出て来たのは銀髪の男性だった
彼らが話している様子を眺めていると歓迎されたようで
ドアが先ほどより少しだけ開き、彼に手招きされた。
そのまま椅子に座り、少し談笑してお互いに溶け合った頃。
周りが徐々に【過保護】になっているように感じた
そう立とうとすると、生首君が泣きそうな声で話す
銀髪の彼が自分の膝の上をぽんぽんと叩いている
少し躊躇していると手首君が急かしてくるので覚悟を決めて座った。
そう体を縮め彼の膝に座ると穏やかな雰囲気に戻った。
『帰るタイミングがなくなってしまった』 なんてその時は思っていた
そう思い私は彼らに声をかける。
楽しい話を遮って彼らにお礼を言い、帰ろうとドアに手をかけると
後ろから地を這うような低い声と、【ガンッ】と鈍い音がした
顔の真横に置かれた大きな手、体を覆い尽くす体格
隙間から見える蚕のような銀髪が酷く輝いていた。
コテコテと近づく手首君は足が千切れるほどに固定して
身動きが取れなくなってしまった。
壁を見ながら震えた声で話すと一瞬力が緩んだ。
だがその瞬間ガッと顎を有り得ない力で無理矢理彼の方を向かされる
銀髪の彼の方を無理に向いているので首から辛い音が聞こえる。
彼らの温度差が酷く、もうどうしたら良いかわからない
そう目を強く閉じると後ろから【ゴトッ】と音がする。
銀髪の彼の私物が落ちたようで力が緩んだ、その瞬間を武器にして
彼らが言葉を濁すも手を振り切り、
階段をダンッと重い音が響くほど駆け上がりやっと外に出られた
来た道を戻ろうと歩いていると、先にコンクリートの通路が続いていた。
奥まで進むと左右に長い通路が続いていて先が見えない
真ん中の壁には真っ暗な隙間が1つ。
目を細めて中を覗くと
隙間から覗いている彼と目があった。
数秒間見つめあっていると彼は私の髪を指差して話す
ニヤニヤと話す彼の言葉はわからない。
日本人は愛想でニコニコ笑う癖があるが、そんなの怪異に伝わらない
私は肯定しなかったのが不満なのか彼は
そう顔を歪め彼は隙間から現れなくなった。
少し寂しいと思いつつも、意を決して【右】へ進んだ
途中で出会った青い彼女に見つけた靴を渡しただけだ。
なのに執着され逃げていた所を助けられて、今はフードの中。
彼女の視線がズレた瞬間にフードの中に入ったけれど
確実に足音が少ないのでこの場にいる事はバレているだろう
ずっと私と愛おしそうに見つめ、 話し続ける彼女。
彼女に痺れを切らしたのかフードの彼は低い声で
そう告げると青い女は一言呟き去っていった。
『彼にお礼を言わないと』 そう思うも伝え方がわからない
悩んだ彼は自分と私を指差し言葉を言う。
彼の様子で初めて『あなた 私』の言葉がわかった
彼に【感謝】を込めて微笑むと 送られる視線が少し変わる
『銀髪の彼のようになるのか』 そう考えていると頭が優しく撫でられる
彼にだけは伝わらなくとも弱音を吐いて良いと感じた。
…………お母さんみたい 今の私にはそう思えた
閲覧ありがとうございます。 長鉈君出せたら全員狂愛になります
狂愛少ないなと思い、銀髪君は初手から激重気味です🙌
次回は頑張って13日に投稿します💭














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!