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第1話

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2026/05/17 13:00 更新











○○○○年、状況は悪化していた。

土地争いの末、国は南北に分かれ、

今も静かに戦争が続いたまま、

毎日何千人もの人々が亡くなっている。

ガウル
ガウル
大統領
ガウル
ガウル
次の指示を
大統領
あぁ……
大統領
あちらの特殊部隊が来ると聞いている
ガウル
ガウル
ついにですか
大統領
ああ
大統領
私達の真似事をしたところで、勝てるわけないのにな
ガウル
ガウル
そうですね
大統領
見つけ次第、すぐに始末しろ
大統領
そして骨を持ってこい
ガウル
ガウル
かしこまりました
大統領
あいつらにも伝えておけ
ガウル
ガウル
はい
ガウル
ガウル
最善を尽くします










ウォニョン
ウォニョン
いい?
ウォニョン
ウォニョン
絶対に生きて帰ろう
ジウォン
ジウォン
うん
ジウォン
ジウォン
もちろん
ヒョンソ
ヒョンソ
オンニ達と離れたくない…


私達3人は、E国の特殊部隊として組まされた。

ウォニョンは訓練所での成績1位。

ジウォンは成績2位と、男顔負けの実力を持っている。

が、しかし、ヒョンソはまだ最終試験に受かっておらず

訓練中の身であり、そんなヒョンソを

ウォニョンとジウォンは酷く心配していた。

ウォニョン
ウォニョン
ヒョンソ…一人で1つの地区を担当できる……?
ヒョンソ
ヒョンソ
は…はい……きっと大丈夫です
ウォニョン
ウォニョン
無理そうだったら兵士達の治療を優先してもいいからね
ジウォン
ジウォン
嫌な予感がしたらすぐにそっちに行くから
ヒョンソ
ヒョンソ
お願いします…
ジウォン
ジウォン
この戦争が終わったら3人で美味しいものを食べに行こう
ヒョンソ
ヒョンソ
はい……!
ウォニョン
ウォニョン
じゃあ、私は先に行くね


ウォニョンは新しくできた国境を超えて、I国へ侵入した。

ジウォンも深呼吸をして、I国に向かって1歩を踏み出す。

ヒョンソ
ヒョンソ
待って……ジウォンオンニ


ヒョンソはジウォンの腕をぎゅっと掴み、

ジウォンの行く手を止めた。

ジウォン
ジウォン
どうしたの?
ヒョンソ
ヒョンソ
ジウォンオンニ……大好き
ヒョンソ
ヒョンソ
この戦争が無事に終わったら……返事を聞かせてください
ジウォン
ジウォン
……
ジウォン
ジウォン
分かった
ジウォン
ジウォン
無事でいてね
ヒョンソ
ヒョンソ
はい……!


ヒョンソは"戦争"という絶望の最中、目を輝かせた。

去っていくジウォンの背中を見て、強く無事を祈った。

ヒョンソ
ヒョンソ
よし……


ヒョンソも1歩を踏み出し、

この戦争の終わりへのピースを1つ埋めた。










ジウォンが辿り着いたのはネオン街が続くC地区。

しかし、戦争中であるからか、人の気配が全くしない。

ジウォン
ジウォン
おかしい……


私達の目的は第一に、I国の特殊部隊を倒すこと。

それなのにこんなに人の気配がしないんじゃ、見つけようがない。

戦いが起きてる雰囲気もないし……

ジウォン
ジウォン
C地区にいると聞いたのに……嘘だったの?


周りを見回しながら歩いていると、

お店の前で私を迎え入れるように立っている女の子を見つけた。

レイ
レイ
すみません
レイ
レイ
良ければ飲んでいきませんか?
ジウォン
ジウォン
すみません…仕事中でして……
レイ
レイ
えぇ……?
レイ
レイ
そうは見えないですけど……


女の子はぐいと顔を寄せて、私の顔を覗き込む。

その可愛い顔に、つい惹き込まれそうになってしまう。

レイ
レイ
今なら無料で飲み放題です!
レイ
レイ
お願いします……


私の右手を両手で強く握った。

女の子のつぶらな瞳に耐えられなくなり、

私はその店に入ることにした。







ジウォン
ジウォン
誰もいないんですね……


入ると、普通のバーのようで

人の気配もなく、店の明かりが私の気持ちを落ち着かせた。

レイ
レイ
戦時中ですからね〜
ジウォン
ジウォン
そうだ……
ジウォン
ジウォン
ここは争いとか…ないんですか?
レイ
レイ
そうですね……ないです
ジウォン
ジウォン
そうなんですか……


おかしい。

この地区もしっかり戦場と化していたはず。

来てみればこんな平和な街だなんて。

レイ
レイ
どうぞ
ジウォン
ジウォン
ありがとうございます


女の子は、ジュースのような見た目のお酒を差し出した。

ジウォン
ジウォン
(少しずつ飲もう……)
レイ
レイ
そうだ
レイ
レイ
お名前は?
ジウォン
ジウォン
名前ですか?
ジウォン
ジウォン
ええっと……ジウォン……
ジウォン
ジウォン
あ………
レイ
レイ
どうしました?


まずい。

戦時中はコードネームを使えと言われていたんだった。

慣れない戦場でつい本名を使ってしまった。

ジウォン
ジウォン
い…いえ……何も……
レイ
レイ
ジウォンって呼ぶね
レイ
レイ
私の名前はレイ
レイ
レイ
よろしくね


「レイ」と名乗る女の子はニコッと笑った。

その笑顔に少しだけ心臓がドキッと跳ねてしまった。











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