そしてがやがやと騒がしいネオンだらけの街並みに消えて行った
取り残された俺は
もう呆気にとられていた
あーあ、ほんっと最悪
気分最悪だ
ソファーに座り、先程買ってきたマカロンを食べる
けど気分のせいか、全く美味しく感じない
全く甘く感じないマカロンをもうひとつ口に運ぼうとした時、上から声がした
声のした方へ顔を向けると、不服そうな顔をした
てんちゃんが出ていったのを確認してから、スマホを置いて
再度手を拭き、マカロンに手を伸ばす
声が出ないとはなんと不自由な事なのだろうか
黙々とデストロに貰ったマカロンを口に押し込んでいると、今度は頭上から声がした
前言撤回
こんな時にでも返事ができるのは助かる
私がそう打ち込んで読み上げ機能を使うと
ニコニコしたキュリオスに頬をつつかれた
こんな馬鹿みたいな顔が世に晒されてたまるか
そういう気持ちでブンブンと首を横に振れば、キュリオスは残念そうな顔をした
?!?!
なんと!!!
こんなに嬉しいことは無い!!!
やっと…やっと
私も“話せるようになる”のだ!!
さすがリ・デストロ!!!!ここまで着いてきた甲斐があった













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。