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フォークに乗るチョコレートケーキの一部。
甘くて、甘くて、甘い。
グクが買ってきた香水を手に取る。
まだ開封していないのに
少し漏れる甘い香り。
何もかもが退屈な日々。
なんで私は魔王の娘として
生まれてしまったのだろう。
私は強力な力を持っている。
それもこの魔界で一番に匹敵するほどの。
その力で、何もかも消してやりたくなるときが
たまにある。
悪魔も、自然も、物も、建物も、
この魔界すらも。何もかも。
でも、私自身が消えたくなるときもある。
深夜に起きて、涙が出るときもある。
なんの涙かわからないけど。
なんの苦しみかもわからない辛さから
逃避行したくなるときがある。
私ってなんだろうって
思う時がある。
無性に自分を消したくなる時がある。
そんなとき、宛名のない苦しみをぶつける。
執事に。
なんとなく苦しい。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!