第29話

29話
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2024/06/12 21:06
竜胆 side


あのクソヤク中を思い浮かべて赤くなったと言うあなた。

嘘だろ?ヤク中だぞ?ヤク中。

いっつもうるせぇし

マイキーマイキーってボスの犬じゃねぇかよ

あんなヤツのどこがいいんだか、


『2人は、はるちよさんが嫌い?』

竜胆「嫌いだね。つか、あのヤク中お前を撃ったんだそ?」

蘭「もしかしてあなたドM?」

『どえむ?』

蘭「なんつーの?いじめられて嬉しいみたいな?」

『??いじめられるのはみんな嫌じゃないの?』

『それに、はるちよさん優しかったよ、、、』


と、茹でタコのように赤くなりながら言いやがる

アイツが優しい?

頭でも打ったか?

それとも本当にドMか?

『はるちよさんね、私の事ちゃんと(お義母さんを殺したところを見て大丈夫か)心配してくれたし、』

ソレはどういう心配?

もしかしてよくあるDV男みたいな?

アイツなら絶対やりかねないだろ…

『寝てる間に服脱がせてくれてたり朝お顔で遊んでたのに怒られなかったし、』

待て、コイツ語弊のある喋り方しやがるな、

多分コレ昨日の夜のスクラップにした時の心配だよな、?

んで、脱がせたのはアイツがちゃんと言ってた見たいな健全な意味だろ?

フツーに今焦ったわ〜…

蘭「あなた?」

『ん、?』

蘭「アイツだけは絶対やめとけ、あんなヤツ下手したらDVするようなやつだぞ?」

『てぃーぶい??』

蘭「あなたの父親みたいなやつ」

『でもはるちよさんホントに優しかったよ?殴られなかったよ?』

蘭「そーゆー男ってのは付き合ってから本性見せんだよ」

あなたの頭の上でハテナが飛び交ってる。

まぁ、聞いてる雰囲気あなたは三途にぞっこんらしい。

くっそ、アイツ俺らよりか下だけど顔はまぁまぁいいからな。

イラつくわ。

アレだけあなたに男は無理とか思ってたのさ、

よりによってアイツとかコイツ人見る目ないだろ。

まぁ兄貴はこんなだし猛反対だろーな。

するとあなたは俺の方を見てまるで助けてみたいな顔をしてくる

竜胆「まぁ、結局決めるのはあなただろ?」

蘭「竜胆??」

いや、コレ兄貴ガチギレのやつじゃん…

竜胆「まぁ仮にあなたになんかあればボスも黙ってはいないだろーし俺もタダで済ませるつもりはねぇよ?」

蘭「だけど三途だよ?絶対ダメだろ。」

竜胆「少しの間様子見って感じでいいじゃん」

確かに俺も嫌だよ???

けどさ、こんな顔されたら無理だろ。

だったあなた可愛いんだもん。

と、目で兄貴に訴える

蘭「わかったよ、少しの間だけな?」

と、何とか説得することに成功した




その後三人で1時間ぐらいじゃれあったあとあなたは疲れたみたいで寝てしまった。





蘭「なぁ、竜胆」

竜胆「?」

蘭「俺がさ、家に女連れてきた時のこと覚えてる?」

竜胆「え?」

何それ、全然覚えてない

蘭「竜胆さ、俺にひっつき回って2人になる時間なんかなかったし笑挙句の果てには俺の兄ちゃんって泣きわめくもんだからその後から女家に呼ばなくなったんだけど笑」

竜胆「え?全く記憶にないんだけど…」

蘭「今になっちゃあ、あの時の竜胆の気持ちが分かる気がする笑」

一人でニヤニヤする兄貴。

あなたのことを心配してることはわかったから安心感はあるけど、

やっぱりあなたには少し早すぎる気がする…


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