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第38話

38話
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2024/07/21 15:08
竜胆 side



マイキーは男のこめかみに銃を突きつけている


『お父さん、私が娘じゃないってどういうこと、?』

そして男に対して不安げに何かを確かめるように問いかけるあなた

父「オ"マ"エ"は"、ア"レ"だっ…あ"の"女"がよ"そで作"って"き"た"ガキだっ!」

ムカつく口ぶりであなたに怒鳴るように喋る男。

それに対して絶望のような表情を浮かべるあなた

『だから…アレだけ殴れたんだね。お風呂も、ご飯も、ちゃんとしたものを……何も教えてくれなかったんだね』


あなたの目から涙が溢れてくる


父「正"直"に"答"え"ただろ"!解"放"し"ろ"!」


この一言を最期にあなたの顔から生気が消えた。


あなたがこんな顔をするなんて思っていなかった。


『……じゃあ、あなたはお父さんでもなんでもないんでしょ、?』


その言葉に一気に血の気の引いた顔をした男


『おじさん。今まで育ててくれてありがとう。』


最期にどこか不気味な満面の笑みを浮かべた





『さようなら』





そう言ってあなたは鶴蝶のところに戻って行った

佐野「あなた、いいんだな?」

父「待"って"く"れ"!!誤"解"だ!!」

急に叫び出した男をまた中で殴るボス



あ〜、怖。


ボスだけは絶対に敵に回したくないね。

『いいよ。おじさんにわたしが優しくする意味ないでしょ、?』

するとマイキーはこちらを見てきた


佐野「灰谷。コンクリを流し込んで海に投げろ。」


そう言うとボスは男の両足に一発ずつ撃ち込み部屋を出ていった。


竜胆「なんで俺らが…」

蘭「りんどー♡」

竜胆「兄貴逃げたら1週間あなた禁止」

その言葉に兄ちゃんは少し睨みを聞かせてこちらを見る

竜胆「ひとりでできないっつーの。」


『蘭お兄ちゃんも頑張ってくれる、?』

急に俺の下から現れたあなたが兄貴のことをじっと見つめている

蘭「わかったよ。じゃあ今晩は2人で風呂はいろーなー?」

は!?

竜胆「は!?なんでだよ、!!」


蘭「しらね。」


そう言って兄貴はゴム手袋を取りに行った


兄ちゃんばっかいいとこ取りしてずりぃ。

俺なんか2人で寝たことすらねぇのに、、、


『りんどーお兄ちゃん、』

下から覗き込みながら俺を呼ぶあなた


『お仕事頑張ったら後でギューしてあげる!』


そう言われるとありえないぐらいやる気が出てくる


竜胆「言ったからな?」

『うん!』


先程と打って変わって可愛らしい満面の笑みでそう言うあなた


可愛い。

死ぬほど可愛い。

『じゃ!また後で待ってるね!!』


と、手を振りながら明石の方へ走った。


明石のところに着くとニコニコしたように何かを話している

それを見て明石があなたの頭を撫でている

が、三途が明石の手を叩き落とす


そんな姿を見ながら男のところに歩み寄る



ポケットに手を入れて男の顔をじっと覗き込む


竜胆「ハッ。無様だなァ?」

父「オ"マ"エ"らと"随分仲がい"い"よ"うだな"」


竜胆「もっと大切にするべきだったなぁ?笑 俺もあなたのあんな顔初めて見たワ」

そう言ってマイキーに撃たれた足をグリグリと踏む

叫び声をあげて気色悪い


ゴム手袋を持ってきた兄貴

蘭「何ひとりで楽しんでんだよ。」



と、男の前に歩み寄り拳を振り上げた

竜胆「兄貴、殺したらコンクリの意味なくなる」


蘭「だいじょーぶ。だいじょーぶ。死なない程度にしとくかさ〜?」

女の時もそうだったけど兄貴はあなたが関わったら昔の顔に戻ってユダを痛めつけている。





まぁ、それは俺も同じか。



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